市長記者会見(令和6年7月24日)

更新日:2024年08月09日

  • 日時 令和6年7月24日(水曜)11時から
  • 場所 大津市役所 新館2階 災害対策室
会見で話す佐藤市長

市長説明

市長 皆さん、こんにちは。本日はお忙しい中、記者会見にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 平素、市政記者クラブの皆さんには、市政情報の発信にご理解とご協力を賜り、改めて厚く御礼申し上げます。本当にいつもありがとうございます。

 今月も大河ドラマ関連の各種事業の展開についてご紹介いたします。
 まず、光る君へびわ湖大津大河ドラマ館と「源氏物語 恋するもののあはれ展」につきましては、今年1月29日にオープンして以降、開館から149日目となります6月25日に、当初の年間目標としておりました来館者数10万人を達成し、昨日7月23日時点で11万8,694人となっております。10万人目の達成記念の来館者の方は、台湾からのお客様でした。

大河ドラマ館来館10万人達成

 お話を伺うと、「何度か来日しているが、大津は初めて」とのことで、それも台湾で大河ドラマをご覧になって、どうしても大河ドラマ館を見たいということでいらっしゃったということでした。改めてこの大河ドラマの影響の大きさを実感しております。
 また、大河ドラマ館、恋するもののあはれ展につきましては、7月18日から一部の展示替えを行っております。大河ドラマ館では、ききょう(清少納言)が撮影で着用していた十二単を新たに展示するとともに、第16回放送「華の影」で登場した香炉峰の雪のシーンのパネルを設置しております。

 小道具の展示もリニューアルしました。まひろの石山詣にまつわる小道具や、ききょうの枕草子誕生に関わる小道具などを追加しています。今後、8月28日に4Kシアターの映像もリニューアルする予定となっております。

 恋するもののあはれ展につきましては、前半と異なる和歌を題材に、新たにイラストレーターmameさん書き下ろしのイラストに変更しました。内容を一新することで、リピーターの方にも違った魅力を感じていただけるように工夫しています。

 続いて、夏休みの企画を2つご紹介します。夏休みに合わせて、7月20日から9月1日までの間、市内外を問わず、小学生については大河ドラマ館、恋するもののあはれ展の入館料を無料にします。また夏休みの自由研究を大津で楽しくできる冊子を用意しました。石山寺と紫式部、平安時代の歌人たち、大津で詠まれた百人一首といった自由研究のテーマを紹介しています。こちらの冊子は、既に市内の小学4年生から6年生に配付したほか、市内の宿泊施設等でもお配りできるようにしております。

 続いて、9月8日日曜には、大津市民会館におきまして、大河ドラマ「光る君へ」スペシャルトークショーin大津を開催いたします。まひろ役の吉高由里子さんと藤原彰子役の見上愛さん、それに制作統括プロデューサーの内田ゆきさん、チーフ演出の中島由貴さんをお招きし、大河ドラマの魅力や制作にまつわるお話をいただくこととしております。

 参加希望の方の募集につきましては、7月21日から開始しておりまして、8月12日の午後5時まで受け付けます。なお応募多数の場合は抽せんとなります。当日は市民会館内の大会議室で「光る君へ」や平安文化に関する展示も行うこととしております。

よはのつきプロジェクト

 最後に、「よはのつきプロジェクト」についてお知らせします。

 これは、秋の観光シーズンを見据えてさらなる誘客を図るとともに、市内の周遊を促進するために取り組むものです。9月14日から約2カ月間、琵琶湖と月をテーマに様々なイベントを通して秋の大津の魅力を満喫していただきます。

 1つ目に、「よはのつき 湖畔を彩る竹・ヨシあかり」として市内5カ所でライトアップを実施します。滋賀県内のアーティストなどによる竹やヨシでできた明かりのオブジェを屋外に展示し、夜はもちろんのことですけれども、昼間でも目を引くような空間を演出します。

 2つ目は、琵琶湖岸にスクリーンを設置し、映画を上映するLake Theaterを9月14日・15日の2日間にわたってなぎさ公園打出浜のなぎさのテラス前で行います。会場ではナイトマーケットも開催する予定としております。

 3つ目は、10月19日・20日に大津港の修景緑地で、食にまつわるイベントを開催します。文化庁100年フードの認定も受けたウナギと、滋賀県の蔵元の醸した日本酒を楽しめる内容としております。

 4つ目は、11月16日に同じく大津港の修景緑地で、「和スイーツマルシェ」を開催します。こちらはお月見を兼ねて、和スイーツを堪能できるイベントとなっております。

 最後、5つ目は、灯りのワークショップとしてライトアップのオブジェの制作者による竹灯籠やヨシを使った装飾品、切り絵などのワークショップを開催します。8月は土曜・日曜を中心に合わせて9回、Oh!Me大津テラスなどを会場に実施することとしております。

湖畔を彩る竹・ヨシあかり
和スイーツマルシェ

 引き続き、こうした盛りだくさんの取組によって誘客に取り組むとともに、官民連携で市内や県内への周遊に力を入れていきたいと思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

中日新聞 私から2点お伺いさせてください。まず1点目が保護司の殺人についてです。
 保護司の殺人事件を受けまして、社会を明るくする運動でも保護司会の会長からコミセンを面接場所にといった要望もありました。保護司の確保も課題となっている中で、市として何か考えられている対応がありますでしょうか。

びわ湖大津館イエローライトアップ

市長 今のご質問にもありましたように、先日、大津保護区保護司会の会長にお目にかかった際に、面談場所の確保についてご相談がありました。公民館やコミュニティセンターについては、できる限り協力していきたいと考えております。

 今月もびわ湖大津館でイエローライトアップを実施するなどしていきますが、やはり引き続き更生保護や再犯防止についての理解を深める取組を市としても重ねていきたいと考えております。

中日新聞 2点目が自動運転についてです。
 先日、県で民間3社と連携して県内の公道で自動運転の実験を進めるという発表がありました。これまで市では率先して自動運転に取り組んでこられたと思うんですけれども、それを受けて、受け止めと大津市における自動運転の今後の見通しについてお伺いできればと思います。

市長 本市に限らず将来にわたって移動手段を確保するとともに、地域公共交通を維持していく上では、自動運転技術の進展はとても重要だと考えております。滋賀県も実はこれまでも実証実験をやっています。平成30年12月に立命館大学のびわこ・くさつキャンパスで自動運転車の実証実験を行っています。県議会議員だったので試乗させていただきました。今回の県の実証実験について詳細な内容は承知しておりませんが、やはり県内における自動運転の知見が一定高まっていくんだと思っています。本市の取組に関しましては、現時点では具体的な予定はございません。

共同通信 滋賀県が7月からフリースクールなどの民間施設を対象に保護者の方たちにアンケートを実施していらっしゃるんですけれども、大津市は同じような取組を独自でやっていらっしゃるということで、参加は未定となっているんですが、担当はもちろん市教委だというのは分かっているんですけれども、市長として、どのようにお考えになっているか教えていただけますか。

市長 今ご質問にありましたように、主体的には教育委員会で判断なされることだと思っています。ただ市長部局としても、やはり不登校の児童・生徒への対応というのは大変重要な課題だと思っています。そういった中にあって、教育委員会としても、これまでフリースクールとの連携の在り方とか、こういったことを自分たちなりに調査しているところでありますので、既に具体的な取組にどういうふうに生かしていくかという段階だと考えています。

共同通信 県としては、県全体の実態を調査というか把握をして、それを施策につなげていきたいという考えがあると思うんですけれども、大津市は大津市として独自でやるとしても、何か連携というか、大津市として調べたことを県に情報提供するなど、そういったことはお考えになっているんでしょうか。

市長 あくまで不登校の対応は、市立の小・中学校においては、我々が主体的に取り組まなければいけないことですけれども、やはり全国的な課題になっている中で、しっかりと滋賀県とは連携していく必要があると考えています。

びわ湖放送 来月、びわ湖大花火大会がありますけれども、去年は自治会の団体から中止を求める要望などもあったんですけれども、今年はどういう状況か、また改めて大津市は開催地として、安全・安心な花火大会に向けて、どういった思いで取り組まれるかお聞かせください。

びわ湖大花火大会

市長 まずは、これも主体は実行委員会で取組をしていただいているところでありますけれども、やはり本市としましても、地域をはじめ市民の皆さんのご理解の下で素晴らしい花火大会になることを願っています。そのためにも、やはり安全というのは不可欠でありますので、安全対策にしっかりと力を入れるように、実行委員会の中でも、本市としてお伝えをしているところでありますので、我々としても担っていきたいと思います。

びわ湖放送 この間も大津市で記録的短時間大雨情報が出されるなど、最近のゲリラ豪雨などもありますけれども、花火大会直前に中止になった大会なども全国ではあるようですが、この判断とかはどのようにされるんでしょうか。

市長 本当に雨の降り方が変わる中において、今質問にもあったようなゲリラ豪雨のみならず、熱中症の対策とか、本当に安全対策は多岐にわたります。雑踏警備のみならず、本当に健康の危機についてもしっかりと備えていかなければいけない、そういった状況になっていると思います。
 これも本市として判断することではありませんので、実行委員会の中で適切な判断がなされるよう取り組んでいきたいと思います。

NHK 先ほど保護司会から要望があったという話で、できる限り協力していきたいというお話しでしたけれども、もう既に例えば要望があって、要望があれば協力して使えるという体制なのか、それとも、これからその体制を整備していくのか、どちらの認識でしょうか。

市長 まず、それぞれの保護司さんがそれぞれに取り組む中で、公民館・コミュニティセンターをどういう利用をされるのかという中で、やはり我々としても庁内において、手続きの方法を簡便にできるような形も考えていかなければいけないと思っています。個々に利用するにはすぐに利用できますけれども、保護司会としてどういう形で連携できるのかというのは、引き続き取り組みながらの状況であります。

NHK 今、保護司会として連携するというお考えも、保護司会が利用しやすいように連携する体制を整えるというお考えもあるという理解をすればよろしいですか。

市長 我々の側の問題というより、保護司会としてどういった形が一番簡便に利用できるのかということを検討していく必要があると思います。個々の保護司さんが、公民館・コミュニティセンターの申込みをそれぞれにされて、それぞれバラバラにご利用いただくという方法もあるかもしれませんけれども、保護司会として、その取組を集約していただき、我々として対応するという取組も考えられますので、どういった形が利用実態に沿うのかということも不断に協議していきたいと思います。

NHK 保護司会さんが、「私たちが集約してやりたいです」というふうに、もし市に申し上げるのであれば、それは市としてもそれに対して検討したいということですか。

市長 まず利用実態がまだつまびらかになっていません。実は、公共施設としての面談場所の確保のご要請はありましたが、やはり自宅じゃないと本当のところを打ち明けてもらえないのではないかというようなご意見も併せていただきましたので、これは多分、公共施設が主になるとかということではなく、今の中で面談場所を、「公共施設をご利用いただく場合について協力してください」ということでした。全てが公共施設で面談するということには多分ならないと思いますので、そこら辺の利用実態をしっかりとこれから聞き取りをさせていただきながら、どういう制度設計、というほど大げさなものではないですが、連携がいいのかということを模索していきたいと思います。

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