市長記者会見(令和8年8月20日)
- 日時 令和8年8月20日(木曜)13時30分から
- 場所 大津市役所 新館2階 災害対策本部室
(注)JIS規格以外の文字については、代替文字で対応しています。ご理解をよろしくお願いします。
市長説明
皆さん、こんにちは。
お忙しい中、定例記者会見にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
平素より、記者クラブの皆様には、本市に係る情報を広く発信していただいておりますこと、この場をお借りして感謝申し上げます。

本日は、発表事項として2点申し上げます。
1点目は、大津市木戸にあります「リサイクルセンター木戸」をリニューアルした「木戸さすてなプラザ」のオープンについてです。
リサイクルセンター木戸は、平成25年度に資源の有効利用とごみ減量の啓発、および活動の拠点として整備されました。これまで、3R教室やリメイク教室、子供用品などを譲り渡すリユースコーナーなどの取り組みを行ってまいりました。
今般、こうしたリユース、リデュース、リサイクルの3Rに、生産・消費段階における取り組みであるリニューアブルの視点を加えるとともに、さらなる持続可能な社会の実現を目指し、再生可能資源である木材についても広く深く考えていただくことに意を用い、リニューアルすることといたしました。
このため、森林環境譲与税を活用して施設改修を行っております。また、これに合わせて名称を「木戸さすてなプラザ」に変更いたします。
施設の平面図をご覧ください。赤枠で囲った部分が改修した部分となります。空きスペースなどを活用し、指定管理者が木材の加工機械などを設置いたします。体験スペースでは、木に触れる機会を創出する木工教室なども計画しております。
このリニューアルオープンを記念いたしまして、9月12日(土曜)にイベントを開催いたします。当日はオープニングセレモニーのほか、本市在住で木工芸の分野で人間国宝である宮本貞治氏の講演会や、木製うちわ作り、木のおもちゃ遊びなどを開催することといたしております。
四宮祭礼図絵巻(部分)
大阪青山歴史文学博物館蔵
2点目は、新たに発見されました「四宮祭礼図絵巻」について発表いたします。
広報おおつには既に掲載されておりますが、改めて皆様に正式に発表したいと思います。
この「四宮祭礼図絵巻」は、約350年前の大津祭の様子を描写したものと考えられる絵巻であります。なお、四宮祭礼とは江戸時代の大津祭の名称であります。絵巻は縦約31センチ、横約10メートルにわたるもので、江戸時代前期の大津祭の様子が鮮やかな色彩で精緻に描かれております。
昨年秋、大津市歴史博物館が、この絵巻を所有されている大阪青山歴史文学博物館から「大津祭を描いたと思われる絵巻がある」との連絡を受け、調査した結果、江戸時代前期の祭礼の様子を描いた貴重な絵巻であると判明いたしました。
絵巻には、現在巡行している13基が出揃う前の姿が描かれており、現在と異なる曳山や、今は巡行に加わっていない「ねりもの」なども見られます。
大津祭の歴史に関しましては、市指定の文化財である「四宮祭礼牽山永代伝記」などの文献史料は知られていましたが、絵画史料はほとんどなく、今回の発見は大変貴重なものであると言えます。
作者は不詳ながらも、金や絵の具をふんだんに使用した絵巻の豪華さからは、江戸時代前期の大津の町の豊かな経済力も垣間見えると思います。
ご承知のように、昨年12月に大津祭の曳山行事が、ユネスコ無形文化遺産に追加登録されました。登録を記念する本市の取り組みの一環として、歴史博物館において9月8日(火曜)から、大阪青山大学様のご協力により、この「四宮祭礼図絵巻」を特別展示いたします。期間は11月1日(日曜)までとなっております。大津祭の期間に合わせた特別展示となりますので、大津祭とともにご鑑賞いただければと思っています。
私からは以上であります。
質疑応答
京都新聞 幹事社から3点お伺いいたします。
1点目は、熊本地震に関連して、大津市としての現在までの支援や職員の方の派遣状況を改めて教えてください。また、相互応援協定を結んでいる熊本県大津町との関わりや支援状況などがあれば教えてください。
市長 まずは、令和8年熊本地震においてお亡くなりになられた方々に衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げたいと思います。
本市におきましても、被災地の一日も早い復旧に向けて支援に当たっております。
8月20日までに、応急給水活動や住家被害認定、保健などの支援に当たる職員を延べ17人派遣しております。このうち、現在活動中なのは応急給水活動2人と住家被害認定1人であります。
また、災害時相互応援協定を結んでおります大津町につきましては、発災直後に支援を打診いたしましたが、対応が可能ということで固辞されております。
私自身、大津町の金田町長と電話で話をさせていただきましたが、最大震度6弱であったものの、町内の被害は限定的であったと直接お伺いしております。
京都新聞 2点目についてお伺いします。
新庁舎の整備計画についてですが、先日、市民の方が参加しているワークショップなどもありましたけれども、基本設計が完了する時期や、それが一般に公表される時期の見通しについて決まっていることを教えてください。
市長 現在、基本設計の素案の検討を進めております。
この後、来年1月から2月頃に予定しているパブリックコメントに向けて基本設計案を公表し、パブリックコメントを経た後、今年度内に基本設計を取りまとめることとしております。
また、8月1日から始まりました市民ワークショップにつきましても、合計4回開催する予定ですので、そこで出されたご意見も基本設計に反映してまいりたいと考えております。
京都新聞 最後に、これも庁舎に関することなんですけれども、現在の庁舎の本館と別館に耐震性の不足があることもあって、新庁舎の整備を急いでおられるところだと思うんですけれども、熊本地震のように大規模な災害が今、発生した場合に備えて、現在の庁舎の状況で行政機能を維持するために、どのような対策を取られているかということをお伺いしたいと思います。
市長 まず、市民の皆様や職員の安全確保につきましては、「大津市庁舎消防計画」に基づき、管財課職員と各館の所属職員から成る自衛消防組織を中心に、避難誘導や被災者の救護、初期消火などを行うこととしております。
行政機能の維持につきましては、災害対策本部と危機・防災対策課を耐震性能を有する新館の2階に配置しております。本館、別館については、「大津市業務継続計画」において、万が一庁舎が使用不可になった場合、新館および庁外施設への移転を想定した計画を定めております。
時事通信 熊本地震に関連してお伺いします。
今回の地震では煙突の倒壊ですとかLPガスの問題というのがあったと思います。国のほうも点検ということで全国的に取り組みを始めるということなんですけれども、市として何か地震を受けたそういう点検というんですか、そういった何かことをされていらっしゃったりするのかどうかお伺いします。
市長 まず庁内におきましては、災害が発生したときの手順の確認ですとか、またこの取り組みのブラッシュアップを既に指示しているところであります。
対外的には、現時点で具体的に調査を指示しているものはありませんが、今後、熊本地震の検証が進む中で、必要に応じて対応してまいりたいと考えております。
毎日新聞 絵巻についてですが、市長はこのお話を聞かれてどのようなご感想、ご印象をお持ちでしょうか。
市長 今年度の当初予算の記者発表の折に、びわ湖放送さんから「大津祭のユネスコ無形文化遺産登録を受けて、何か市で取り組みを考えていないのですか」とのご質問をいただきました。その際は、詳細を申し上げることができず、大変残念であったのですが、江戸時代の大津祭の姿を直接見られるというものは、これまでありませんでしたので、そうした意味でも、大津祭の歴史を語る上で大変貴重な資料であると感じております。
毎日新聞 どの程度の価値なんですか。国宝クラスかというのはどうですか。
市長 後に学芸員が質疑応答には応じますが、我々としては美術品としての価値よりも、大津祭という我がまちに400年伝わる祭りの歴史を語る上で大変貴重な資料だと思っておりますので、これがほかの市町にあったとしても、我々と違う価値づけというのはできないと思っています。大津市にとって大切な宝だと思っています。
京都新聞 再度、熊本地震についてお伺いします。
この炎天下の中での災害ということであるとか、これまでになかったような、また問題も明らかになったと思うんですけれども、大津市として、熊本地震の状況を見て新たに備えを、検討を始めるといったことがもしあれば教えてください。
市長 例えば、新庁舎の整備に向けて、消防局と通信指令センターを新庁舎内に配置することを以前より検討しております。これも防災機能の向上に力点を置いて検討しているところでありますが、現在の庁舎で分散している機能が一体となることで、さらなる防災機能の向上が図れるのではないかなと思います。
新庁舎の整備に向けても、今回の熊本地震で得られた知見をできる限り反映させていきたいと思います。
京都新聞 重ねて、備蓄品などについて見直すところはありますでしょうか。
例えば熊本では毛布はあるけれども、ブランケットとかそういう涼しく過ごせるための設備というものが不足しているという話とか、あと、避難所の冷房の環境のことであるとか出てきたと思うんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
市長 避難所の機能向上につきましては、これまでから取り組んでいるところであります。
例えば、皇子が丘公園体育館への空調設備の整備や、市内の中学校におきましても、昨年度までに体育館の空調設備の整備を完了しております。これらも、万が一電気が途絶えた際にもしっかりと空調が稼働できるよう、ガスと切り替えられるよう工夫をしております。
また、今年度からは小学校の体育館についても、空調設備の整備を始めておりますので、こうした取り組みを今後も不断に進めていきたいと思います。
中日新聞 大津市立幼稚園の再編計画についてお伺いします。
委員会から今、答申の内容を受けて、そこで多くの意見があって、それも吟味するということで秋以降にこれからというような方針が示されていたと思いますが、ちょっと現時点でのスケジュール感、何か秋以降、もう少し何月までというような具体的なめどがあったりだとか、また、現在、大津市の中で議論されている内容がどういったところにあるのかというところを改めてお伺いしたいなと思います。
市長 前回、7月の定例記者会見で申し上げたように、幼稚園再編検討委員会からの答申を受けて、改めて認定こども園についても議論せよという附帯意見がつきましたので、これについては、今年度をめどにまとめていきたいと思っています。
現在の状況ですが、議論の状況というよりは、しっかりと現場の意見を反映するべきという考えの下で幼稚園や保育園の現場の職員も入って、議論を進めているところです。
共同通信 先日の千葉県豪雨に関連してお伺いします。
千葉県では複数の死者が出るなど大きな被害が発生しておりますが、大津市では2023年に県内で初めてエア遮断機を導入されたかと思います。それから約3年が経過し、現時点でエア遮断機の実証効果は出ているのでしょうか。
市長 今回の豪雨におきましても、アンダーパスにおける冠水被害が多数発生しております。
本市もアンダーパスにおける安全対策の中で、エア遮断機を試行的に1か所導入しております。
今までは、職員が現場に出向いて通行を止めていたんですけれども、エア遮断機を市役所の庁舎からコントロールすることによって、いち早く安全対策を図れるのではないかと思っております。
効果については、災害への備えでありますので、日々の効果を実感するところではありませんが、現在は試行的に取り組んでいるというところです。
中日新聞 令和8年8月8日、末広がりということで婚姻届をたくさん出すというようなカップルが多かったというふうにお伺いしていて、大津市でも聞くとかなりの方が来られたということもお聞きしています。
市民の方からは、実際出しに行くと当日閉まっていて、通用口で出して、そこで写真を撮っていただいたんですが、郵便受けとかちょっと薄暗いところでの写真で、何か残念だったというようなお話を伺いました。
調べていると専用のフォトスポットを用意したり、いい夫婦の日には大津市さんもやられているというようなお話も聞いたんですが、もう少し何か明るいところで写真撮影もできるところがあったらいいのかなとも思ったんですが、そのあたり今後、新庁舎もありますが、市長のご見解というか、あそこで撮影というのはちょっとかわいそうだなとも思ったので、そういう声がありましたので、お伺いできればなと思います。
市長 まず、令和8年8月8日に婚姻届を出していただいた方にそういう思いをさせてしまったのであれば心苦しく思います。その上で、やはり開庁日と閉庁日の取扱いというのはなかなか同じようにすることは難しいと思っていますが、残念な思いをする方が一人でも減るように、取り組んでいきたいと思います。
毎日新聞 千葉県の豪雨ですけれども、帰宅困難者に対して県庁や市役所が開放したというのがあったようですけれども、現状、市役所は難しいかもしれませんが、そういう関連施設とかでそういう用意、準備ができているのでしょうか。
市長 大雨での帰宅困難ということは企図しておりませんが、これまでの反省を踏まえた取り組みの中で大雪における帰宅困難への対応ということで、駅周辺の公共施設について対応できるように、JR西日本さんとも協議をしながら、また県にも加わっていただきながら定めているところです。
毎日新聞 今回のケースのように、大雨による帰宅困難についてはどのように対応されますか。
市長 雨の帰宅困難ということになれば、今回も課題になっておりましたけれども、自家用車をお使いの方たちへの対応だと思っておりますので、どこかで受け入れるというだけの話ではなく、どういうふうに誘導していくのか。そして、自家用車を残してお帰りにならなければいけない状況をどういうふうに改善していくのか、そういった大きな課題認識のもとで進めていく必要があると思います。









更新日:2026年09月18日