ケンセイ介護

更新日:2018年08月27日

三田貴美夫運営責任者の写真

ケンセイ介護株式会社

運営責任者 三田貴美夫さん

1. はじめまして。わが社の自己紹介

(会社の事業内容、方針を教えてください。)

ケンセイ介護株式会社の建物の写真

平成17年8月にデイサービスセンター湖都ヶ丘を定数40名でスタートし、現在3箇所のデイサービスを中心に、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護、居宅介護支援事業の運営などを行っています。

方針としては、地域に愛され、支えあい、ともに成長する事業者をめざしています。

地域創生支援によって、地域同業者とともに、地域に必要なサービスの創生、地域高齢者の社会参加、生涯現役の応援に取り組み、職員の自己実現や輪の拡大によって、優しい大津の実現をめざしています。ケンセイ介護7つの信条の中の第4「謙虚に学び誠を持ってあたる」は、「開業当初の気持ちを決して忘れないように」との思いを表していますが、まさしく、ケンセイ介護という社名は、謙虚の「ケン」、誠の「セイ」をあわせたものです。

利用者の皆さんが、この街で暮らしているという感覚を持っていただけたら、私達の目標の大きな部分は達成できたと思っています。

2. 女性ならではの視点・行動力で活躍しています

(女性は多く働いていますか?また、どんな仕事をされていますか?)

現在、全職員92名中、65名の女性が働いています。70%の職員が女性です。4事業所の半分、2事業所の所長が女性です。それ以外の管理職の女性比率も50%です。女性の目線を生かしていると、限りなく利用者目線に近づいているように思います。開業当初から始めた個浴や、家族との連携のために表示する月間メニュー表は、まさに女性ならではの発想です。日曜日の営業も、世間体を気にする家族に配慮し、本人が率先して行きたくなるようなイベントや教室を企画するようにした結果、現在は盛況です。これも、女性の目線ならではの成果だと思います。送迎車両にあえて施設の看板をつけなかったのも世間体に配慮したものですが、これも女性社員の発想によるものです。

3. 会社がサポート!女性に嬉しい制度やイベント

(女性の活躍応援企業として行っている制度やイベントはありますか? )

制度は他社並みですが、勤務体制(シフトのパターン)の多さが特徴です。それぞれの職員の家庭の事情や多様化するニーズに応えられるように、フレキシブルに対応しています。そして、常勤、非常勤にこだわらず、キャリアアップを目指していただけるように進めています。現実に、非常勤職員から副所長になった女性もおりますし、現在は非常勤であっても、子育てが終了した後、正社員になっていただくための受け皿や、幹部登用への道も用意しています。また、会社の新年会等のイベントは、子連れOKです。子ども達が親の仕事や福祉に対する理解を深める良い機会でもあります。何よりも重視している事は、末長く定着してもらえる職場環境をつくることです。そして固定観念に囚われず、家庭を第一に考えながら仕事にも夢や目標をもって生きる事ができるように多様化する働き方に応えようと取り組んでいます。その結果、会社や地域。ひいては社会全体の貢献につながるようになればと考えています。

4. 気づいたことを発言できる環境づくりの大切さ

(社内の雰囲気を教えてください。 )

職場の三田貴美夫さんの写真

明るく元気!というのが、シンプルに一番だと思っています。そして、当たり前ですが、同僚を認める、チームワークを大事にするということも中心に置いています。

何でも話せる雰囲気づくりも必要です。私は職員に自我を出せとよく言います。自分の意見や感じた事を口に出す事によって、問題が顕在化します。そうすると、解決方法や改善の糸口も見つかる訳です。我慢したり、沈黙すれば、何の解決も改善もされないまま問題だけが残ります。本音で話し合えば多少ぶつかっても、方向を見失う事はありません。会社やその職員が成長する為にも重要な事だと考えています。

また、人権意識の高さは、自由で伸び伸びとした社内の雰囲気作りに欠かせません。同和問題、女性問題、高齢者差別etc、あらゆる差別は、こうでなければならないという固定観念が生み出します。個人の価値観や感性を認め合う自由な雰囲気は、個々の能力、ひいては会社の能力を高めていくと思います。

5. 女性がもっと輝ける会社を目指して

(今後、どういう会社にしていきたいですか?)

まず100年残る会社に!と思っています。

地域で生活される方とともに歩み、ニーズに応え続ける事業者にならなければと。そして眠っている社会資源もたくさんあるので、あらゆる資源を活用し介護を超えた福祉サービスとして、活かしていきたいと思っています。例えば、有資格者が、資格を活かせないまま、家庭に眠っています。経験や技術、資格を持ちながら職場に復帰できない理由のひとつに、人間関係の難しさがあります。せっかくキャリアを活かそうと職場復帰をしても、人間関係で失敗するケースも少なくありません。そのための事業を考えています。眠っている社会資源を活かして、これから増え続けるであろう高齢者介護に対して応援し続けることや情報を提供していくことは、我社が果たすべき重要な役割のひとつです。