ロールモデル紹介 森田 拓弥さん

株式会社アイテスに勤務されている森田拓弥さんをご紹介します。
1.男性の育児参加を応援してくれる会社で気づいたこと
男性の育児参加を推奨する職場の特徴、雰囲気を教えてください。

私の職場は、個人の裁量性が高く、仕事の計画や調整がしすいため、育児休暇に限らず有給休暇も取りやすい雰囲気があります。休みを取るときは事前に社員同士で相談して仕事を分担し合えるので、自然とお互いに協力し合う関係ができています。
子どもの発熱や保育園からの呼び出しなど、どうしても急に休まなければならないときも、「大丈夫だから行ってあげて」と受け入れてもらえる環境があるのは本当に心強いです。さらに会社としても時差出勤の制度を整えてくれているので、仕事と家庭を無理なく両立でき、安心して育児に参加できる職場だと感じています。
2.子育てと向き合うことで、働き方にも変化
育児休暇を取る前、取った後で、仕事に変化はありましたか?

育児休暇を経験してからは、働き方にも少しずつ変化がありました。子どもの体調の変化など、急に対応が必要になることも多いので、仕事の計画を立てるときには「もしもの時」にどう動けるかを考えるようになりました。
そのため、仕事の優先順位を意識して効率よく進めたり、妻からの連絡にすぐ応じられるように準備しておいたりと、会社にいる時間の使い方を工夫するようになったと思います。結果的に、仕事を早く終えて帰宅後の家事や育児の時間をしっかり確保できるようになりました。
また、子育てをしている同僚との会話も子どもに関する話題が自然と増え、先輩から子育てのアドバイスをいただくこともあります。職場でも子育てを通じたつながりが広がったことは、とてもありがたい変化だと感じています。
3.苦労や楽しさも。すべてが大切な思い出に
育児に関わってよかったこと、苦労したことは?
子どもは二人いて、それぞれ育児休暇をいただきました。
一人目のときは、1歳で保育園に入る直前の時期でした。その頃に初めて高熱を出したことがありましたが、そばで看病できたのは「育休をとって本当によかった」と感じました。元気になってからも、その時期にしか味わえない日々を共に過ごせたことが、今となっては大切な思い出です。
二人目のときは、出産予定日前後と保育園に入る前の時期に休暇をいただきました。特に保育園に入る前の時期は、妻が復職を控えていたので、負担が大きくならないようによく話し合い、家事や育児を分担しました。ただ、母乳育児のように自分には代われない部分もあり、もどかしさや無力感を覚えることもありました。その分、「自分にできることは何か」と考えながら、できる限りのサポートを心がけました。例えば、普段は仕事の都合で任せがちな寝かしつけも、この期間は積極的に関わることができ、妻に任せきりにせずに済んだのはよかったと思います。
育児は大変なこともありますが、家に帰って子どもたちの笑顔に迎えられる瞬間は、すべての苦労が報われると感じるひとときです。
4.育児に参画する男性が増えることに期待︕
男性が積極的に育児に参画するためには、どうすればいいと思いますか︖
男性が積極的に育児に関わるためには、まず「会社の制度を遠慮なく活用すること」が大切だと思います。育児と仕事の両立は確かに大変ですが、子どもが小さい時期は本当にあっという間で、一緒に過ごせる時間は思っている以上に限られています。その貴重な時間を逃さないためにも、育休や時差勤務など、会社が用意してくれた制度を前向きに使ってほしいです。
また、制度を使うことに不安を感じる方もいるかもしれませんが、子育てが落ち着けば、仕事で会社にしっかり貢献できる時期は必ず来ます。だからこそ、会社が用意してくれた環境に感謝しながら、今しかない子どもとの時間を大切にしてほしいと思います。
5.育児や介護に携わって感じたこと
先輩としてメッセージをお願いします
家族と一緒に過ごす時間は、本当にかけがえのないもので、過ぎてしまった時間は二度と戻ってきません。私は育児休暇を取らなかったら見られなかったであろう家族の表情や日常の瞬間を、制度を活用したからこそ、近くで見て、感じることができました。働くことはもちろん大切ですが、働いてお金を稼ぐだけが男性の役割ではありません。会社の制度に感謝しつつ、与えられた育児や介護等の休暇制度は存分に使って、今しか得られない家族との時間を大切に過ごしてほしいと思います。
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更新日:2025年11月04日