ロールモデル紹介 辻井 美智子 さん

更新日:2018年08月27日

辻井美智子社長の写真

株式会社フォーサイトウェーブ
代表取締役社長 辻井美智子さん

1. わが社はこういう仕事をしています

(会社の事業内容、従業員の特徴を教えてください。)

オフィス内の写真

通信事業の会社で、地域ISP事業者様やケーブルテレビ事業者様をお客様として、インターネットで必要なシステムやコンテンツ、サービスを提供しています。インターネットの背景は複雑で、一般のユーザーの方には見えない部分ですが、その中でいかに安全で速いインターネット環境を提供できるのか、ということを常に考えてお客様に提案しています。インターネットは地方と都市の格差を縮めるインフラだと思います。インターネットを通して地域の活性化に貢献したいと考えています。

会社には役員が4名いますが、従業員はおりません。私が総務、経理、仕入、法務関係から営業の一部を担当し、他の役員は技術と営業を担当しています。仕事によっては、案件単位で地元の個人事業主であるエンジニアに外注しています。地元というところがミソです。地元のエンジニアは個人の技量が高く、プロフェッショナルとしての意識が高い方が多いです。

2. トップリーダーとして求められるもの

(現在のポジションになられた経緯、やりがい、信念などを教えてください。)

もともと文系出身で、ITがやりたいことでも得意なことでもありませんでした。最初に入社した会社が家電会社であり、配属された先がIT部門だったことがきっかけで、携わることになりました。
起業した理由は、スピード感の違いです。会社員として働いていた時、新しいアイデアや企画を提案しても、承認がおりるまでに3ヶ月も半年も経ってしまったということが続きました。変化のスピードが速いIT業界では通じないと感じ、それなら自分たちで、と決断しました。
当時一緒に立ち上げた今の役員メンバーや、個人的に資本金を出してくれた方など、多くの方々のサポートがあり実現できたことです。
 
例えば、初めて海外から仕入れた製品が届いた時、トラブルが解決した時などにホッとして達成感を感じます。それらがお客様先でうまく動いていると思うと、やりがいを感じ次への仕事の意欲にも繋がります。
 
何度か「もうダメかもしれない」と思ったことがありますが、「やめるのは簡単」「もう少し、あと1日」と自分に言い聞かせてやってきました。信念とまで言えるかどうかはわかりませんが、あきらめないことだと思います。

3. 毎日いい仕事をするためのルーティンワーク

(スポーツ選手のように、仕事をする上で個人や会社全体でのルーティンワークはありますか?)

会話を楽しむ辻井社長の写真

ルーティンワークとは少し違いますが、いい仕事をするためには、頭の切り替え、気分の切り替えが大切だと感じています。
私は楽観的なタイプではなく、不安が先に立ってしまい物事を慎重に進めるタイプです。心配やネガティブなことは想像するとそうなってしまうので、最近はできるだけネガティブなイメージを持たずに行動に移すようにしています。
また、仕事とプライベートの切り替えもうまくできず、気付けばいつも気になることが頭の中にあります。考えることは大事だと思いますが、一度すっきりすることも必要と思い、意識的に休みの日は仕事のことを考えないようにしています。

料理をしたり、部屋の片付けをしたりすると気分が切り替わります。
料理をするのが好きなので、惣菜を買ったりインスタント食品を食べたりすることはあまりありません。野菜を産地から取り寄せたり、買い物でも添加物をチェックしたり、身体によいものを取り入れることには気を使っています。そのためか身体は丈夫で、体調を崩したことはほとんどありません。丈夫なことが、これまで家事と子育て、仕事の両立を続けてこられた一番の理由なのかもしれません。
 
現在大学生と小学生の子どもが二人おり、子どもが小さい頃の子育ては肉体的には大変でしたが、仕事をしていたおかげで必然的に仕事とプライベートの切り替えができたので、精神的には楽でした。

4. もっと愛される会社に。トップが語る将来のビジョン

(今後こうしたい、という会社のビジョンはありますか? )

インターネットを通じて、地方どうしの繋がりや、やり取りができる手伝いができたらと思っています。
今までは、目の前の仕事をひとつずつこなすことで達成感を感じていましたが、年月が経つごとにそれでは物足りなさを感じるようになりました。この仕事は人のために、世の中のために役立っているのだろうか?ということが気になるようになりました。
今はお客様のための仕事をしていますが、社会の役に立てる仕事もしたいと考えています。
同じ年代でもそのような仕事の仕方をしている方が増えてきたように思います。その方々と話をする機会も多いのですが、皆さん大変魅力的で、私も刺激を受けます。少しずつでも自分のできることから始めたいと思っています。

5. 私が考える、いま求められる人材とは

(求める人材の特徴、期待するところを教えてください。)

自分の過去の経験からの理想ですが、本当は高校時代からこういうことをしたいというものを決めて、大学でその準備をし、20代は勉強と仕事をしながら、30代から本格的に仕事をしていくというのが理想でした。
私は最初にそのような想いがなかったので、働くモチベーションをどこへ持っていったらよいのかわかりませんでした。これがやりたいという強い想いや気持ちがあれば、自分が何をしたらよいかがわかり、働くのも楽しく感じると思います。
ですので、こんなことがやりたいという強い想いを持っている人材に魅力を感じます。
あとはあきらめないこと、強い気持ちを持ち続けることが大切ではないでしょうか。
自分のやりたいことがあればあきらめず、細く長くで良いので続けて欲しいです。

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