ロールモデル紹介 八木 幸子さん

更新日:2018年08月27日

八木幸子社長の写真

株式会社比叡ゆば本舗ゆば八
代表取締役社長 八木幸子さん

人生波瀾万丈、でもピンチがチャンス、転んでもタダでは起きない!独自ブランド比叡ゆばを滋賀県から世界中に広めていく使命を持った八木社長の経営論、人生論を伺いました。 

1. わが社はこういう仕事をしています

(会社の事業内容、従業員の特徴を教えてください。)

店内の写真

会社は創業76年、昭和15年に夫の両親が大津で湯葉屋を創業しました。昭和44年には夫が次男坊であるにも関わらず、誰も跡継ぎがいなかったので日本一の湯葉屋を目指してブランド戦略し、比叡山の延暦寺御用達ということから、株式会社比叡ゆば本舗ゆば八を創立。しかし平成6年、ある日突然夫が亡くなったことがきっかけで私が事業継承し、今は社長として会社経営をしております。

豆腐はつくらない。湯葉を広めるという想いでやっているんですよ。というのも、「比叡ゆばを広める」というのは前社長(夫)の遺言だと思い、自分が跡を継いでやると決めた以上は絶対に達成すると決めて湯葉のみを扱っているんです。もともと湯葉は珍味、珍味といえば男性の嗜好品。でも私は女性。そこで自分にできることは何か、と考えました。まずは自分が欲しくなる商品をつくって女性の方にもっと広めていきたいと思い、一般家庭に広めようと発想を変えました。まだまだ湯葉は家庭の食卓の中に広まっていなかったから、まずは料理本を作ろう!となり、「比叡ゆば」を広める想いで本を5000部出版。それが好評でさらに2000部増版となりました。さらに世界の食材として湯葉を広めたい、との想いで美食の本場パリで湯葉料理講習会をやる!と決断。
平成9年にはバリ島で日本人を対象にホテルの総料理長による湯葉お料理講習会を開催。 
さらに韓国へと拡げ、平成11年に韓国でお料理講習会を開催。
そしてチャンスが巡り、ついにパリでフランス人シェフによるフレンチの湯葉料理を披露する機会へと恵まれました。
近江商売の三方良し。「売り手良し、買い手良し、世間良し」という想いから
まず自分が動く広告塔になろうと決意して現在、「念ずれば夢かなう」という題名で累計約600回以上の講演会をしながら全国行脚しています。

2. トップリーダーとして求められるもの

(現在のポジションになられた経緯、やりがい、信念などを教えてください。)

「ピンチがチャンス。念ずれば夢叶う。災い転じて福となす」

突然心不全で亡くなった夫。前日までピンピンしてたのが、急に亡くなったことによって人生がガラッと変わったんです。
誰も代わりはいない。自分がやらなくちゃ!という使命感をもったんですよ。
明日おはようという保証は無い。死は誰にでも必ずくる。だったら、死から生を振りかえる人生にと、考え方をチェンジしたんです。逆転の発想ですよね。死ぬ所から考えて何が出来るか。そしたら自ずとやるべきことが見えてくる。悩んでる暇はないんです。そして、大事な事は「自分の意識をありがとうモード」に設定したんです。それは感謝すること。
20世紀は目に見えるものの時代だった。21世紀は目に見えないものの時代。潜在能力、意識転換が必要な時代。今まではこうしなければいけない、これは出来ないなど、マイナスのエネルギーでがんじがらめになっていたけれど、夫が亡くなった事から自分の中にある限定がとれたから何でも自由な発想が出来るようになりました。人とのつながり、信頼関係、チャンスが来たときに掴むか掴まないか、出来る出来ないは関係ない、できるようにチャレンジしていくだけ。しかも、自分がするんじゃなくて宇宙エネルギーにバックアップされているから楽しいんです。
楽しむことがまず大事!お金がなくても知恵をだしたら何でも出来る。お金がないは言い訳!こんな想いで21年間進んできました。
私は子どものときから一番が大好き。一番やったら出る杭は打たれるじゃないですか。どうやったら出る杭は打たれないようになるのか前社長に聞いたら、「出る杭はどんぐりの背比べ。飛び抜けたら誰もたたかない。」と言われたんですね。そこから飛び抜く意識になって周りを気にせず、そして謙虚に感謝しながら宇宙エネルギーを借りながら進むことができたんです。
何かあったとしても自分の意識をありがとうにしておく。これが大事ですね。「安心、安全、おいしい」これをモットーに、お客様の命を預かっている、命をつなぐリレーだと思ってやっています。

3. 毎日いい仕事をするためのルーティンワーク

(スポーツ選手のように、仕事をする上で個人や会社全体でのルーティンワークはありますか?)

そりゃもう、元気で長生きする!毎日比叡ゆばを食べる事!よい生活習慣を実行する!
限られた命やから。まず健康第一に、自分の為の料理をしています。
現在は月に半分くらいは帰ってくる息子と共に生活していますが、一人でいる時間、寂しいと思った事は全然ありません。
気を高めるトレーニングをしているので、お風呂に入って体操、運動、そしていつも意識の中にリラックスすることを心がけています。
だいたい10時には寝て6時には起きる生活で健康体ですね。
でも先日、ついつい元気やと思っているから頑張りすぎて風邪を引いてしまったんですよね。
その時に周りに風邪をひいている人がいて、うつったらどうしようーーーと思ったらうつってしまったんです。
不安感が現実になってしまったんですよ。でも、そこで言霊パワー。不安がよぎったらまず、不安のフを消す。そしたら安らぎになりますでしょ?
そして大丈夫という言葉をいつも言う。さらにありがとう言葉を発信していくと全ては大丈夫になるんですよ。
そんな風に自分の中の意識を取り直して、徹底してよい生活習慣を実行に移しました。
もちろん、毎日湯葉を食べて、湯葉パワー!のお陰でもあります。
すべて、おかげさま。毎日感謝!
あとは娘とのメールのやりとりですね、娘は今ロンドンで学生をしているので、毎日連絡取り合っています。それをまたパワーにして毎日楽しんでます。

4. もっと愛される会社に。トップが語る将来のビジョン

(今後こうしたい、という会社のビジョンはありますか? )

会社の全景写真

「世界一の湯葉屋になって医療費削減を」
18歳の時に父を亡くしている息子が、会社がピンチの時に助けてくれました。そして5年かけて黒字に転換できた時に息子が世界一の湯葉屋になる!と跡を継ぐと決めて今頑張ってくれています。私はあと4、5年社長業を頑張って、ここから内部の共育(共に育つ教育)をしようと、今従業員教育にものすごく力を入れています。石の上にも3年。三つ子の魂100まで。上司と部下のコミュニケーションをよくしていくことで風土が変わってきました。「美しい言葉は美しい心から、優しい言葉は優しい心から、温かい言葉は温かい心から、楽しい言葉は楽しい心から、喜びの言葉は喜びの心から」これをモットーに、自分の分身を作るため今楽しく頑張っています。

そしてこれからは医療費の削減をしていきたいんです。人間は自然治癒力があるから、公民館で薬膳料理を使って高齢者の方に食べてもらい、みんなに健康な人生を送ってもらいたいんです。湯葉を赤ちゃんの離乳食としても活用してもらったり、介護食にも、スポーツ選手にも食べてもらって元気で幸せになってもらえたら。
そして最大の喜びは、比叡ゆばを食べたくなる禁断症状を出してもらいたいんです。「比叡ゆばが食べたい!食べたい!買いにいかなくちゃ!」と言ってもらえる人を増やしたいですね。その為にはまず自分が動く広告塔として滋賀県から発信していって元気で健康な人生をおくる!人生波瀾万丈、でもピンチがチャンス、起こってきたこと全てが集大成として今現れているんですね。考え方次第で全てが変わるんです。これからの人生、益々楽しみですよ! まだまだ死ねません!

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