ロールモデル紹介 女性起業家 大西 友子さん

株式会社どこでも介護
大西友子さん(大津市女性ビジネスプランコンテスト グランプリ受賞)
事業内容
お一人では出かけられない介護が必要な高齢者・障がい者の方を対象とした旅行介護サービス
1. 起業のきっかけ
「いくつになっても出かけられる社会を創る」をスローガンに、大西さんがこのビジネスを始めたきっかけは、脳梗塞の父親の介護をするために仕事を辞めたことから生まれた。
父親の車椅子を押して色々な所へ出かけるうちに「本当は出かけたいけれど、出かけられない人がいるのではないか」と考え、このようなサービスがあればきっと多くの人の役に立てるのではと思ったことがきっかけとなった。
2. 起業への思い
理学療法士・介護福祉士の資格を有するキャリアと、父親の介護経験から生まれた大西さんのビジネスは、「旅を通じてその方らしく生きることをサポートする」を理念とし、体が不自由であっても行きたいところに出かけることが出来る。
「旅を通じて元気になる方が多い」と大西さんは話すが、それは「旅」という非日常の体験がいくつになってもその人や周囲の人々に喜びや感動を与えてくれるものだからに違いない。普段は食事の量もさほど多くない方が旅先での食事では、お肉を全部食べたり、普段あまり飲まないアルコールを美味しく賞味できたりする。
多くの場合、人は「旅」を通じて元気になるのだ。そんな旅を成功させるために、その方の健康状態や食事の好みなど事前の情報収集を徹底的に行う、と大西さんは言う。
3. 大津市女性ビジネスコンテストへのチャレンジ

会社を大企業に発展させたい、などという考えは大西さんには無い。むしろしっかりと自分の目の行き届く範囲でサービス提供を持続したい、と考えておられるようだ。ホームページの閲覧件数も順調に増えてはいるものの、まだまだ知られていないのでもっと多くの人に知ってもらい、たくさんの方がその方らしく生きるためのお手伝いが出来れば良い。
そんな思いでコンテストへチャレンジすると、見事グランプリを受賞することとなった。
4. お客様への思いと今後の目標

「孫の結婚式をこの目で見たい!!」「長年行くことが出来なかったお墓参りに行きたい!!」など、やりたい事は人それぞれなので、お客様にしっかりと寄り添ってそれが実現できるようにサポートしていきたい、と大西さんは話す。地道にコツコツが大西さんのスタイルなのだ。
ビジネスコンテスト・ファイナルの会場では「うちの親もお世話になりたい!」などの声がオーディエンスから上がっていたことがとても印象的であった。
高齢化の進む日本の社会では、このビジネスのニーズは益々高まっていくに違いない。いくつになっても旅を通じて自分らしく生きるために大西さんの活躍に期待が高まる。
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更新日:2018年08月27日