働いている女性ロールモデル  辻 博子さん

更新日:2024年03月12日

辻博子さん

特定非営利活動法人HCCグループで勤務しておられる辻博子さんを紹介します。

1. 今、こういう仕事をしています

(現在のお仕事の内容を教えてください)

HCCグループの「HCC」は、Human life, Culture and Communication。まちづくりに携わるNPO法人で、2016年度からは大津市市民活動センターの指定管理者として、その運営に携わっています。

私の勤務日数は週3日程度。センターには市民活動を行う皆様のための貸事務所や会議室、作業ルームなどがあり、それらの管理業務の他、様々な事業の企画・運営を担当しています。主な担当事業は、SDGsをテーマとするもの、子どもたち向けのワークショップやイベント、女性向けの交流セミナーなど多岐にわたりますが、やりがいのある楽しい仕事です。

2年前までは県庁の中にある環境団体の事務局に務めていたのですが、定年を迎え、遠方に住む娘の出産の手伝いを機に退職しました。親も高齢で心配事も増えてきましたので、今の自分には週3日がちょうど良い勤務体系です。

また、HCCグループでの仕事以外に、気の合う仲間と一緒に作った市民団体の事務局も担当しています。活動のテーマは「地域資源の好循環」。地域の人が活躍し、地域のモノ・コトがうまく地域で活用される、誰もが心地よいと感じられる社会をつくる、つまりローカルSDGsです。

その中で現在は主に「プラスチックごみを出さない売り方・買い方」「食の安全安心」「これからの教育」などをテーマに活動しています。子どもたち向けの講座などもやりますが、教えるのではなく一緒に考え話し合う場です。いつも子どもたちから多くのことを学ばせてもらっています。

SDGsや環境問題をテーマに企画を考える時には、あまり堅苦しくせず、気楽に楽しく!を心がけています。環境問題って面倒くさい、難しい…という印象になりがちで、一部の方しか参加されない傾向があります。興味のある手作り講座に楽しく参加していたら、自然に環境問題についても学べて得した…という風な企画のほうが、幅広い層からの支持を得られると感じています。

子どもたちとワークショップの様子

子どもたちとワークショップの様子

女性向けワークショップの様子

女性向けワークショップの様子

2. ここで見つけた!私らしい働き方、やりがい

(現在のお仕事の環境で、働きやすいと思う点は?また、やりがい、喜び、気づきなどはありますか?)

市民活動センター

市民活動センターは様々な市民活動に携わっている方が集まられる場所なので、多くの方々と知り合えて情報をいただくことができます。自分も市民活動をしているので、ここに勤務するメリットは大きいと感じています。

また、この職場は女性ばかりなのですが、例えばお子さんが熱を出された時など気持ちよく交代し合える関係ができています。スタッフみんなで意見を出し合って仕事の効率化を考えることも多く、自分の都合に合わせて働ける、とても働きやすい職場だと感じています。

元々おせっかいな性格で人の役に立っていることが嬉しく、センターの業務は正に誰かの役に立っているのがわかるので、やりがいがあります。

3. 仕事と私生活。どちらも大切だから心がけていること

(仕事と私生活の両立で心がけていることはありますか?)

誰でも仕事より家族が大切だと思います。親の送迎や孫の世話など家族の用事を優先するために、休みを取りやすい職場環境で助かっています。また、趣味や個人的な楽しみを犠牲にせず、息抜きする時間もとるようにしていますが、それが結果として仕事をうまく進めることにもつながっていると思っています。

20歳の頃に自分で決めた自分のキャッチコピーは「チャレンジ精神を忘れない!」です(笑)。40歳になった時に、その後ろにカッコ書きで「今より若い時はない」と付け加えることにしました。何か壁に突き当たった時、もう若くないからこんなことできない、とか思わず、今日より若い時はないからと思って、様々なことに挑戦するようにしています。失敗することも多いですけれど、それもまた学びですよね。

4. 目標とする人がいるから頑張れる

(目標にしている人はいますか?)

特にないのですが、身近に素敵な方がたくさんいて憧れてしまうことが多いです。年上の方はもちろん、自分より若い方でも、素敵だな、良いなと思うところは見習い、素直に真似ていこうと思っています。

5. 将来のキャリアプラン

(これからの目標は?)

市民活動センターの様子

定年退職して3年目になりますが、10年前に自分が想像していた定年退職時の自分はもっと高齢なイメージでした。今の自分は、まだまだやれるなと思っています(笑)。若い頃より仕事のスピード感は落ちていますが、知識や経験、人との繋がりは増えているので、そのあたりを活かせる気がします。

子育てが終わった今、もうがむしゃらにお金を稼ぐ必要はないので、やりたいと思うことが仕事に繋がるという境遇がありがたいです。もちろん若い方の活躍の場をどんどんつくりたいとも思うので、これからは前に出るのではなく、陰で支える役にならなきゃとも思いますね。若い方を育てるというよりは、若い方が育っていくのを見守り、支える。それを見て自身もさらに学ばせていただければと思います。

そして今後も生涯学びながら、その時代を楽しんでいきたいと思います。いくつになっても、その年齢なりに輝いていること、輝いていると思えること、それが生涯の目標です。

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