ロールモデル紹介 一般社団法人異才ネットワーク 谷川 知さん

更新日:2024年10月31日

谷川知さん

一般社団法人異才ネットワーク代表理事で大津オルタナティブスクール トライアンフ代表を務められている谷川 知(たにかわ とも)さんをご紹介します。

1.どんな活動をされていますか?

(団体の事業内容、方針を教えてください)

 不登校の小~高校生を対象にしたフリースクール、「大津オルタナティブスクールトライアンフ」を運営しています。現在36名の登録があり、週1回から週4回まで、それぞれのお子さんのペースで来所いただいています。子どもの「好き」や「得意」を応援し、ありのままの姿を認めて自己肯定感や自己有用感を育みます。月2回は明日都浜大津でカフェの運営をしており、自家焙煎珈琲を子どもたちがドリップして提供しています。

谷川知さん 建物の外観
谷川知さん 室内の様子

2.活動をするきっかけを教えてください

 私自身の子どもが二人とも不登校になったことがきっかけでした。そこで、子どもたちにとって安心安全に、ありのままの姿でいられる環境を考える中で、自分の手でそのような場所を作りたいと考えるようになりました。

3.活動をしていて良かったことや嬉しかったことを教えてください

 「不登校になって以来初めて笑っている様子をトライアンフで見ることができた」といった保護者様の喜びの声をお聞きすると、私たちも嬉しく思います。

子どもが、他の子どもやスタッフと関わる中で様々な体験を通じて、元気を取り戻し、トライアンフを家のように感じて馴染んでいく様子を見られることにも喜びを感じます。

4.今後やってみたいこと

(どの様な活動をしていきたいですか?)

 高校や大学に通う年代の子どもへの支援や、まだ就労には至らない若者への支援の輪を広げていきたいと思っています。義務教育中は「不登校」という枠にいて、学校との関わりもありますが、義務教育が終わってしまうと、その子の居場所は家庭が中心となります。ともすれば社会的孤立を生み、他者との関わりが難しくなってしまいがちです。そうなってしまう前に、気軽に立ち寄れて、社会的自立につながるようなサポートができればと思っています。そのために、今は第二の拠点を構想しているところです。高校以降の年代の子たちが成長に合わせて落ち着ける場所を作りたいと思っています。

5.これからNPO団体や市民活動で活躍したい女性へ

(先輩としてメッセージをお願いします)

 フリースクールが認知され始め、開設してみたいと考える人も増えてきていると感じます。社会的課題に取り組む者として、周りのニーズをみて柔軟に方向転換しながら進めていく必要があります。
 また、持続可能な活動にするために収支計画も大切です。自分が折れてしまわないためには何が必要か、しっかりと自分の軸を持つべきだと思います。厳しいことを言うかもしれませんが、自分の想いだけでは運営や経営は成り立ちません。想いを形にしていくためには基本的な経営知識も身に付け、小さなことでもいいから行動していくことが大切だと思います。

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