消費生活センター 悪質な訪問販売「リフォームトラブル」にご注意ください

更新日:2019年03月18日

高齢者を狙ったと思われる、点検商法や次々販売のリフォームトラブルが、多く発生しています。

事例1

「格安で排水管の掃除をします」と業者が来訪した。掃除終了後に「高圧をかけたので、屋内の管にヒビが入ってないか、点検します」と言って床下にもぐった。湿った木片を手に出てきて「湿気が多くて大変!乾燥剤(調室剤)をまいた方がいい」と散布を強く勧めた。見えない所なので心配になり、散布をしてもらった。5日ほどたったころ「気になる所があった」と担当者が再来訪、「実は土台がもろくなっていた。床下に支柱を立てたほうがいい」と耐震の金具や支柱の契約を迫った。結局、疲れてしまい契約してしまった。次々に勧められ、だまされた気がする。

事例2

「このあたりの屋根を千円で点検して回っています」と業者が来たので、屋根に上がってもらった。下りてきて撮った写真を見せ「しっくいがはがれ、全体的に瓦がずれている」と屋根工事を勧めた。一人住まいなので、近所に住む息子に相談してから、と断ると「今なら格安、今日を逃すとこの値段では無理」「地震がきたらどうするのか。大変なことになる」と言った。古い家なので仕方がないかと名前を書いたが、夜、帰宅した息子に相談すると「5年前に近所の工務店で、全面改装したのを忘れたのか。不要な工事ではないか」と叱られてしまった。

解説

すぐに契約しない

訪問販売業者の中には「今ならキャンペーン中で格安」などと、割安感を与え契約を急がせたり、各地の地震発生を口実に恐怖感を与え、必要以上のリフォーム工事をせまるケースが多くみられます。しかし、業者のセールストークを鵜呑みにするのは避けましょう。まず、家族との十分な話し合いや、信頼できる友人等に相談することが大切です。そして、地元の評判などを参考に、複数の事業者から見積書を取って比較検討をしましょう。特に悪質業者は、独居老人や、昼間、留守番のお年寄りだけの家を狙う、と言われています。老人の心のスキを狙った商法ともいえるでしょう。身内や地域の方からの見守りやアドバイス、協力が必要と思われます。判断能力が不充分だったり、欠いている成人を保護する制度として、成年後見制度もあります。

8日以内なら解約できる

なお、訪問販売で契約した場合、書面を受け取ってから8日以内であれば、クーリング・オフができます。工事が着工、完了していても、8日以内であれば解除が可能ですので、早めに書面で通知しましょう。また、8日を過ぎた場合でも、勧誘の方法などに問題があれば、取り消し等も主張できますので、早めに大津市消費生活センターにご相談下さい。

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