大津市では、市民の文化の向上及び振興に顕著な功績のある方や将来が期待される方を表彰し、その功績をたたえています。
表彰の種別
大津市文化特別賞
長年にわたり文化活動に従事し、特に高い水準に到達した個人(団体)に対する表彰
大津市文化賞
長年にわたり文化活動に従事し、文化の向上と振興に著しい功績のあった個人(団体)に対する表彰
大津市文化奨励賞
文化活動に従事し優れた功績があり、その活動において将来を期待される個人(団体)に対する表彰
第37回(令和6年度)受賞者について
大津市文化特別賞受賞者
氏名 |
功績 |
柿本 多映
[俳人]
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40代後半から句作を始め、以降、50年近くにわたり句作を続けている。
昭和55年に第5回渦賞、昭和63年に第35回現代俳句協会賞、平成29年に第17回現代俳句大賞を受賞、令和2年には、「柿本多映俳句集成」で、俳句界で最も権威ある賞とされる蛇笏賞を受賞した。
その後も句作を続け、本年2月には句集「ひめむかし」で第65回毎日芸術賞を受賞している。
その個性的な作品は、主要な俳句誌にたびたび取り上げられ、歳時記に収められている句もあるなど、現代俳句界の主要な作家のひとりである。
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鶴澤 清介
[三味線奏者]
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昭和48年に鶴澤道八氏に入門し、以降、50年以上にわたり人形浄瑠璃文楽三味線演奏家として活動を続けている。
昭和51年1月に昭和50年度文楽協会賞、昭和57年1月に第1回国立劇場文楽賞文楽奨励賞を受賞
昭和62年4月には重要無形文化財に認定された。
以降も数多くの賞を受賞するとともに、令和2年4月には紫綬褒章を受章、近年はSNSを活用し、幅広い世代に向けて文楽の魅力を発信するとともに、講談や現代美術とのコラボレーション公演に出演し、文楽のさらなる普及に尽力している。
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大津市文化賞受賞者
氏名 |
功績 |
松本 敦三
[民謡]
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江州音頭の音頭取りとして、長年にわたり多数の舞台で活躍している。
昭和51年 大津江州音頭保存会会長に就任
平成21年に県内各地の歌い手(音頭取り)、踊り子のグループをまとめ、滋賀県江州音頭協会を設立し、運営に携わってきた。
平成28年には滋賀県江州音頭保存会を設立、県内154団体を統括し、伝統文化の保存、継承、普及に努めている。
自身で指導を行う教室では、数々の舞台に若手を起用し、若い音頭取りの養成に力を注いでいる。
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宮島 未奈
[小説家]
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令和3年に『ありがとう西武大津店』で、第20回「女による女のためのR-18文学賞」史上初の三冠(大賞・読者賞・友近賞)を獲得、令和6年には単行本『成瀬は天下を取りにいく』で2024年「本屋大賞」など異例の16冠を獲得
大津市を舞台とした受賞作と続編『成瀬は信じた道をいく』を合わせたシリーズ累計部数は95万部を突破した。
同シリーズの刊行により全国に本市の魅力が発信され、作品に登場する場所を巡る観光ニーズを創出している。
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大津市文化奨励賞受賞者
氏名 |
功績 |
馬場 晋作
[美術]
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成安造形大学准教授
今日的な視覚のあり方を出発点に、様々な支持体・メディアを用いながら絵画の方法論を展開している。最近作では、絵画の歴史化や構造化、また、その周縁でおこる物語に着目。ある枠組みの生成に伴う誤解や歪み、物理的な移動によってできるズレと隙間、そこでごく自然に行われる事象の転換や枠組みの再構築、また、それらの重なり自体に関心を寄せている。
平成30年~ アート・プロジェクト「堅田*はまさんぽ」の企画・監修(堅田浜通り商店街)
令和5年 「びわ湖毎日マラソン記念モニュメント」制作(皇子山総合運動公園)
令和6年 「滋賀県立美術館40周年アーカイヴ展示 これまで⇄これから美術館」の共同企画(滋賀県立美術館Lab)
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小林 千夏
[ピアニスト]
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ピアニスト
石山高等学校音楽科、京都市立芸術大学音楽学部卒業
平成22年からびわ湖ホール声楽アンサンブルと共に「学校巡回公演」、「ふれあい音楽教室」に参加し、県内の小・中学校を巡回、平成31年からは文化庁「文化芸術による子ども育成推進事業」で全国の小学校へ赴き、子どもたちに本物の音楽を届けるため尽力している。
また、びわ湖ホール声楽アンサンブルの稽古ピアニストとしてその活動を下支えするとともに、本番ピアニストとしても数多くのコンサートに出演している。
平成8 年 第15回滋賀県ピアノコンクール1位及び知事賞 受賞
平成20年 第7回滋賀県新人演奏会 部門優秀賞及び最優秀賞 受賞
平成21年 平和堂財団芸術奨励賞(音楽部門) 受賞
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久津内 瞳
[ピアニスト]
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ピアニスト
東京藝術大学、パリ・エコール・ノルマル音楽院(ピアノ科・室内楽科 高等演奏課程)修了
令和2年の帰国後は、本市を拠点として、多くの演奏会にソロ、室内楽でのピアニストとして出演。深い音楽解釈と美しい音色を特徴とするピアニストとして好評を博し、歌曲やオペラの伴奏をはじめ、アンサンブルピアニストとしても、多くの音楽家から信頼を得ている。
今後は、演奏活動やピアノの指導を通して一人でも多くの方に音楽に親しんでいただけるよう貢献したいと考えており、本市を中心とした積極的な活動が期待できる。
第20回滋賀県ピアノコンクール1位
滋賀県新人演奏会 ピアノ部門優秀賞 受賞
平成26年 平和堂財団芸術奨励賞(音楽部門) 受賞
平成29、30年度 平和堂財団海外留学助成者
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湖南フラワーコーラス
[合唱]
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昭和51年9月に設立
昭和53年から「合唱のつどい」に毎年出場、昭和55年からは全日本おかあさんコーラス滋賀大会(県合唱祭)にほぼ毎年出場している。
令和6年8月、滋賀県代表として第47回全日本おかあさんコーラス全国大会に出場し、おかあさんコーラス賞を受賞した。
地域の福祉施設や高齢者施設への慰問活動や公民館の清掃活動、令和5年度からは小学校の地域学習活動にも協力している。
現在も20~80歳代にわたる多世代の団員35名で活動し、世代を超えた団員のきずなと仲のよさは、公民館の地域づくりのお手本にもなっている。 |
大津市文化賞等受賞者一覧
大津市文化賞等受賞者一覧 (PDFファイル: 114.3KB)
関連リンク
令和6年度 大津市表彰式
更新日:2025年02月03日