大津市文化賞等の表彰について
大津市では、市民の文化の向上及び振興に顕著な功績のある方や将来が期待される方を表彰し、その功績をたたえています。
表彰の種別
大津市文化特別賞
長年にわたり文化活動に従事し、特に高い水準に到達した個人(団体)に対する表彰
大津市文化賞
長年にわたり文化活動に従事し、文化の向上と振興に著しい功績のあった個人(団体)に対する表彰
大津市文化奨励賞
文化活動に従事し優れた功績があり、その活動において将来を期待される個人(団体)に対する表彰
第38回(令和7年度)表彰式の様子
文化賞を受賞された皆さん
第38回(令和7年度)受賞者について
大津市文化特別賞受賞者
北村 美佳
[画家]
美術・絵画
高校の美術部で初めて油絵と出会い、昭和63年の大津市美術展覧会において特選を受賞。それがきっかけとなり、美術の道を志す。
以降も今日に至るまで意欲的に創作活動に取り組まれ、多くの個展を開催するとともに、二科展や京展など多数のコンクールや展覧会において優れた成果を収められている。
令和7年9月に開催された第109回二科展においては、最高賞である内閣総理大臣賞を受賞され、その作品と活動が高く評価された。
平成4年 佐藤国際文化育英財団第一回奨学生展
平成9年、10年 京展 市長賞
平成11年 第84回二科展 二科賞
平成13年 文化庁現代美術選抜展
平成23年 第96回二科展 パリ賞
平成25年、26年 京展 須田賞
令和7年 第109回二科展 内閣総理大臣賞
久末 航
[ピアニスト]
音楽・ピアノ
5歳でピアノを始め、小学生の頃からその才能を発揮し、数々の賞を受賞された。滋賀県立膳所高等学校卒業後、ドイツ・フライブルク音楽大学、パリ国立高等音楽院への交換留学を経て、ベルリン芸術大学の修士課程を最優秀の成績で修了された。平成29年には第66回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で第3位に入賞し、同年、大津市文化奨励賞を受賞した。
その後も国際的な活躍を続けられ、令和7年5月に開催された世界三大ピアノコンクールの一つエリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門において日本人歴代最高位となる第2位の快挙を達成された。
現在はドイツ・ベルリンを拠点としてドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、韓国等で幅広く演奏活動を展開している。
大津市文化賞受賞者
高橋 三喜男
[南大萱資料室顧問]
歴史・郷土史
「旧南大萱町」の古文書や資料の収集、整理を通じて、その地域の歴史を記録した「南大萱史」の編纂委員を務められた。また、資料や史跡情報等を展示、公開する活動を展開している「南大萱資料室」では委員として中心的な役割を果たし、多くの方々が地域の歴史に触れる機会を提供されている。
特に、同資料室において毎年開催され、今年で22回目となった「戦争の記憶展」においては、地域の戦時下の状況を「史実」に基づいてわかりやすく伝える活動を積極的に展開されている。この取組は、小学生や中学生を含む幅広い世代の来場者に歴史上の事実を伝え、地域の記憶を後世に継承する重要な役割を果たしている。
(お名前の「高」は「はしごだか」です。表記できる文字に改めました。)
加藤 賢治
[成安造形大学副学長]
民俗学
近江(滋賀県)をフィールドに平成12年頃から宗教民俗の研究を続け、現代に受け継がれてきた地域の伝承や祭礼の意義を検証するとともに、地域社会のあり方を幅広く考察し、貢献活動に取り組まれている。
大津市北部地域文化センター開館30周年記念講演「歴史伝承の宝庫堅田の伝説と地域文化」(令和5年)、仰木の里文化振興会での文化講演(平成19年から平成31年まで)など数々の講演、イベント活動を実施するとともに、多くの著作物を執筆し、地域文化の発展に力を注いでいる。
また、本市や滋賀県内で数々の学術・審議委員を務め、近年では、大津湖岸なぎさ公園再整備事業「LAGO大津」の産学官連携プロジェクトに学生と共に参加し、新しい和菓子の提案につなげるなど、地域の魅力を現代的な視点で発信する取組にも注力されている。
おおつなごみの会
[活動年数28年]
伝統芸能・狂言
平成9年に茂山七五三師(茂山千五郎家)を迎え「OTSU狂言塾」を発足して以来、28年にわたり「狂言と小舞の会」発表会を大津市伝統芸能会館で開催し、狂言の魅力を体験型の活動を通じて広く普及に努めてきた。大蔵流茂山家所蔵の装束や小道具を借り受けて質の高い舞台公演に挑戦し、伝統芸能への理解を深める活動を展開されている。
平成10年から現在に至るまで長等小学校の狂言教室を継続的にサポートし、次世代への伝承と育成に取り組んでいる。
また、京都、近江八幡、名張、松阪の各社中との交流を通じて本市での合同発表会を開催するなど、地域文化の振興にも注力されている。さらに、約20年にわたる「なごみ狂言会チェコ」との親交を通じて海外との文化交流も実現させ、本市から世界へ伝統芸能を発信されている。
大津市文化奨励賞受賞者
旭堂 南風
[講談師]
芸能・講談
本市在住の講談師として、本市にゆかりのある歴史を題材にした創作講談を市内外で披露し、広く市民に伝統文化の普及を続けるとともに、市外からの誘客にも積極的に取り組まれている。
令和6年には、石山寺門前にて約8か月間にわたり創作講談「紫式部と月と源氏物語」などを口演し、600席を超える口演を成功され、本市の観光振興にも大きく貢献された。
また、石山寺の「秋月祭」には4年連続で出演し、その魅力をさらに引き立てている。さらに、三井寺での「妖怪ナイト」、大津市伝統芸能会館での「講談とピアノ」や「講談さんぽ」など、独自の企画を定期的に開催し、幅広い世代に講談の楽しさを伝える活動を展開されている。本市の文化振興のみならず、本市の魅力を広く発信する重要な役割を果たされている。
大津市文化賞等受賞者一覧
大津市文化賞等受賞者一覧 (PDFファイル: 720.8KB)
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 文化振興課
〒520-8575 市役所別館2階
電話番号:077-528-2733
ファックス番号:077-523-7855
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更新日:2025年12月26日