大津市文化特別賞 北村美佳さんインタビュー

更新日:2026年01月19日

北村美佳さん

大津市表彰式の北村美佳さん

大津市文化特別賞の授賞式にて

令和7年度大津市文化特別賞を受賞された、画家で大津市在住の北村美佳さんにインタビューしました。

北村美佳さんは、第109回二科展で内閣総理大臣賞を受賞されています。

インタビュー

絵画との出会い

高校2年生の時、赴任して来られた美術の先生と友人と共に美術部を立ちあげました。その先生のご指導で、初めて描いた油絵に、それまで感じたことのないワクワク感と充実感を感じ、遅くまで美術室に残って夢中で制作しました。そして、3年生の時に大津市展に出品した作品で特選を頂き、それをきっかけに美術の道を意識するようになりました。 

その後のあゆみ

美術の学校に進み、学生の時に二科展に初出品しました。卒業後、仕事、結婚、出産、子育て、介護など色々な環境の中でも描くことをあきらめず続けてこられたのは、二科会の先生方や、仲間、まわりのたくさんの方々に支えてもらえたお陰だと思っています。
描くことは孤独ですが、それを通じて出会えたご縁は、何よりかけがえのないものです。

二科展・内閣総理大臣賞受賞作について

北村美佳さん二科展表彰式

二科展表彰式で

 

この作品は、縦182センチメートル横273センチメートルの大きく重い作品です。6枚のパーツからできており、3枚は古い戸板を基底材に古い紙などをコラージュしています。それらの古材が持つ記憶と向き合いながらも素材の存在感に陶酔しすぎないよう、交互にはめ込んだ3枚のパネルの無機的な表情を対比させることで時空を行き来し、自身の存在についても探求しました。
長い年月、田舎の古民家の片隅に眠っていた古材が、美術館で多くの人の目に触れることとなり、ものと、時間と、人をつないで何かが動いたら、私の仕事は十分です。

二科展北村作品
二科展北村作品
二科展北村作品

卓上のものたち 182x273センチメートル(部分)

ふるさと大津への想い

生まれ育ったのは石山で、瀬田川の風景に慣れ親しんできました。25年ほど前に結婚を機に移り住んだ伊香立は、母の里であり、幼い頃から大好きだった地です。そして、祖父がご縁を繋いでくれた古民家での暮らしは、この土地の歴史や自然と共にあって、四季折々のめぐみに感謝する日々です。

春の瀬田川_北村美佳氏

  春の瀬田川 パステルスケッチ

北村美佳さん肖像

作品の前に立つ北村美佳さん

 

これからのこと

これからもこの地で、暮らすことと描くことが自然につながっていくことが理想です。

そして、現在、滋賀県立守山養護学校で美術を担当していますが、病院で治療を受けながらも明るく前向きに取り組む生徒たちや、その子たちをあたたかく見守っておられる先生方のお姿に、学ばせていただくことがたくさんあります。そんな中で、ものづくりの楽しさや、作品で気持ちを伝える喜びを感じてもらうお手伝いをできればと思っています。

北村美佳さん プロフィール

高校の美術部で初めて油絵と出会い、昭和63年の大津市美術展覧会(市展)で特選を受賞。それをきっかけに、美術の道を志す。以降も意欲的に創作活動を続け、多くの個展を開催するとともに、二科展や京展など多数のコンクールや展覧会で優れた成果を収めている。

令和7年9月に開催された第109回二科展においては、最高賞である内閣総理大臣賞を受賞し、その作品と活動が高く評価された。

平成4年 佐藤国際文化育英財団第一回奨学生展
平成9年・10年 京展 市長賞
平成11年   第84回二科展 二科賞
平成13年 文化庁現代美術選抜展
平成23年 第96回二科展 パリ賞
平成25年・26年 京展 須田賞
令和7年 第109回二科展 内閣総理大臣賞

他、毎年、個展と多数のグループ展を開催

大津市文化賞等受賞者一覧

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