「文学のまち大津」インタビュー:大津あきのた会 増田勝治会長
「文学のまち大津」インタビュー集。大津市内で文学に関する活動を続けている人を訪ねて取材をしています。
かるたの聖地「近江神宮」を中心に活動されている「大津あきのた会」、会長の増田勝治さんにお話を伺いました。
インタビュー
ー 大津あきのた会について ー
昭和のはじめ頃からの歴史があります。昔は浜大津の公会堂で、大津市民会館が出来てからはそちらで練習していました。夜9時まで使えるので、例えば明るいうちは子どもたちが、夜は上級者がというような使い方をしていたのです。今でも一部市民会館で活動されているグループもあります。近江神宮では大広間などを借りていたのですが、近江勧学館が出来てからはそちらに移りました。
ー どんな年代のどんな人が参加していますか ー
小学生からシニアまで幅広い年代がおられます。A級(4段以上)B級(2-3段)C級(初段)D級(段なし)にクラス分けしています。全員が有段者、つまりC級以上を目指しましょうと頑張っています。A級は何十人かですが、少しかじった程度の人も合わせると、何百人という会員になるのでしょうか。簡単には言えない数になります。
ー 指導などはどうされていますか ー
中学や高校のときは地元で活動し、大学でも続けて地元に戻り指導に回るというOB指導のローテーションがあります。若い人は上達しているときは熱心なのですが、中学から高校に上がるくらいに中弛みの時期がきます。そのときにつなぎとめられるかどうかですね。
ー 百人一首を全部覚えるのに、どのくらいの時間が掛かるのですか ー
大体一か月もあれば覚えられるでしょう。始めは上の句と下の句の連携を覚えますが、みんな意味なんかは理解せずに、決まり字の組み合わせだけで覚えている子が多いです。競技では最初の15分間で、場にある50枚の札(下の句のみ書かれている。自分側の25枚と相手側の25枚。残り50枚は使わない)を、位置と読み札(上の句)とを関係づけて覚える訳ですから、さっと覚える訓練も必要ですね。
ー どのような大会がありますか ー
名人位・クイーン位決定戦は東西に分かれてブロック戦を、東京で挑戦者決定戦を行います。その勝者が正月に近江神宮で前年度の名人・クイーンに挑戦します。全国高等学校選手権大会は7月に近江神宮など近辺で行われていますが、あるときから急に火が付いたように人気が高まってきました。
アニメや映画の影響なんでしょうかね。その他、各地でいろいろな大会をやっていますが、例えば名人とクイーンを戦わせるなどの試みもあります。


ー 学校関係でも活発に活動されているところもありますね ー
昔から強いところ、近頃頑張ってきている高校などあります。全国的にみて中高一貫で指導されているようなところが強いですね。中学では徹底して基礎を教える、すると高校で一気に実力が伸びるということがあります。滋賀県内でも、そのような指導をされるところは、今後伸びてくるのではないでしょうか。
ー かるた競技の面白さとは何ですか ー
一瞬の緊張感、読まれた瞬間の爆発力、それが100回続いて決着するところでしょうか。文学というものは得てして一人黙々と深堀りする、言わば静的なものですが、競技かるたは動的な所作が加わるような感覚ですね。
ー 今後の課題などはどうですか ー
やはり若い子を増やすことですね。それと読み手の養成も必要です。読みも技術が要るのですよ。最近は機械化すること、つまりCDで流したりするのですが、やはりうまい読み手だと違うものですよ。
なにせ読み手の子音の発声だけで聞き分けができる、つまり決まり字が分かって取りに行くらしいですから。読み手にもクラス分けがあり、名人戦・クイーン戦はどのクラスの読み手でないと務められないなどと決まっています。
それと、最近は公民館など畳の使える部屋が少ないですね。旅館やホテルなど民間の宴会場でさえも少なくなっています。
武道館など無理言って貸してもらっていますが、直ぐに畳が傷むなどの弊害があるようです。最近は高校生に空うち禁止、つまり試合前なんかに素振りをすることですが、手を畳に打ち付けることを禁止する高校もあるようです。そういう練習や大会の会場を確保することに苦労しています。
あとは、大津市内で詠まれた百人一首は結構ありますが、あまり知られていません。例えば、大津の百人一首の史跡を巡るラリーなどを大津市で企画されてはいかがでしょうか。そういうところを巡って知ってもらうなども面白いのではないかと思います。

この記事に関するお問い合わせ先
市民部 文化振興課
〒520-8575 市役所別館2階
電話番号:077-528-2733
ファックス番号:077-523-7855
文化振興課にメールを送る









更新日:2026年03月26日