「文学のまち大津」インタビュー:大津短歌連盟 釜淵宏和会長

更新日:2026年04月01日

「文学のまち大津」インタビュー集。大津市内で文学に関する活動を続けている人を訪ねて取材をしています。

今回は、大津短歌連盟の釜淵宏和会長にお会いし、連盟の活動や今後の課題などについてお話を伺いました。

インタビュー

ー 大津短歌連盟について ー

大津市内で活動する、短歌のグループが集まって構成している連盟です。自分たちのグループだけでなく、他のサークルの人にも自分たちの作品をみてもらい、他者からの評価を受ける、自分をさらけだす、他のサークルとの交流を図るというのを連盟の役目としています。

どうしても「内輪だけでやりたい」という意向が強くなるものですが、サークルの外へ出てきて他者と交流して切磋琢磨してもらうのが様々なイベントの狙いです。例えば、市民文芸誌「湖都の文学」は、自分の作品を本にしてさらけ出すというものだから、ぜひそういうところへ参加してもらいたいと考えています。

 現在は、連盟で年間5つのイベントを行っています。

  • 湖都の文学に投稿するための競作
  • 大津市民短歌・俳句大会出稿のための競作
  • 大津短歌連盟楽しい短歌の会
  • 大津市民短歌・俳句大会 短歌部門 応募作品鑑賞
  • 湖都の文学に掲載した作品の鑑賞会
短歌連盟「楽しい短歌の会」
大津短歌連盟 釜淵会長

 

 

Tanka

ー 短歌との出会い ー

私が大津短歌連盟に関わって随分と経ちました。レイカディア大学、つまり滋賀県がやっている60歳以上対象の大学で、短歌を始めました。もう四半世紀にもなりますね。その後、連盟に関わるようになり、事務局長を経て会長にまでなってしまいました。

そのレイカディア大学で短歌に出会うまでは、全く短歌も俳句も知らなかったのです。全体の学科の他に、陶芸・園芸・スポーツなどあった中、文芸学科というのがありました。残念ながら今は廃止されて無くなってしまいました。

レイカディア出身者で横のつながりができ、新しいグループや各結社を連盟へ誘うという形には貢献できたとのではないでしょうか。しかし放っておけば、グループは消滅して行く運命にあるだろうと思います。少しでも若い人に参加を促したいですね。

ー 歌集を出すということ ー

自分で歌集を出すということは、一つの目標になるでしょう。結社では新刊を出版すれば、そのグループでお祝い会をするのが定例ですが、連盟では結社・グループを超えて、歌集出版のお祝いと作品鑑賞をします。通常は自費出版なので、ためらう方もあるかもしれませんね。

出版援助のようなものがあれば、出版したい人はいっぱいいるのではないでしょうか。自分がやってきたことを歌集という形で出すこと、これが充実感・納得感につながるのでしょう。労力・資金ということで何らかの援助ができればと思っています。

大津市には現状でも「湖都の文学」という市民文芸誌があり、形にする・後に残すという意味では良いのですが、全ジャンル横断でできているものです。しかし、個人や自分のグループというくくりで自由に短歌を表現したいのではないでしょうか。

大津市民短歌・俳句大会 短歌の部
湖都の文学 第57集 令和7年版

 

 

ー 今後の課題 ー

俵万智さんの「サラダ記念日」以降、短歌の人気がすごく出ました。私たちにできることは、31音のリズムに乗せて表現してみようかという若い人を取り込んで行くことでしょう。

土曜・日曜や平日の夜など、若い人にも参加しやすく、こじんまりした短歌会・講座・セミナー開催で、短歌に親しむ機会をいくつも作ることだろうと思います。ぜひやってみたいですね。

和歌の歴史をみると、自然を詠ってその中に気持ちを伝えるという時代と、本当にあるがままの景を詠うという時代を経て、今はさらに進んで気持ちそのものを歌にしてしまうという形が席巻しています。今の若い人も、そういう歌には飛びついてくるのではないか、そういう接し方ができればと思いますし、ぜひやってみたいです。

湖都の葉マルシェのような大津市のPRブースがあれば、たとえば俵万智さんの歌などを掲げていただいて、「あっ、この歌知ってるよ」という感じで立ち寄ってくれるかも知れません。そうすれば「こういう活動がありますよ」という紹介に結び付けられる可能性もありますね。その他にも、倉庫に眠っているような、あるいは既に故人になっている方の作品でも、歌集として自費出版・贈呈したりして、読んでもらえればありがたいことであり、また短歌作りのワークショップなど、考えられることはあるでしょうね。

湖都の言の葉ロゴ_緑白横

 

 

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