石山中学校における出前講座(令和6年度)
当日の進行
介護職員による講義【いくつかの事例について、1~4の流れで実施】
- 講師が施設に入所している高齢者役と施設の職員役になり、いくつかの事例をもとに演じる
- 事例のような高齢者の方に、どのように対応すればよいと思うか、グループに分かれて話し合う
- グループの代表者が、話し合った内容で、実際に高齢者の方のサポートを行う
- 講師によるコメント
【事例】まじめで曲がったことが大嫌い。怒りっぽい性格。甘いものが大好き。食後はまんじゅうを食べ、コーヒーを飲むのが日課の87歳のおじいさん。さっきご飯を食べたのに、またご飯がほしいと言っている。
【事例】趣味は畑作業や花を植えること。きれい好きでいつも掃除をしている、汚れているのが嫌いな88歳のおばあさん。トイレに何回も行きたいと言って、連れて行ってくれる人を探している。
【事例】数年前に失明となり、夫婦二人の生活が困難になった。施設に入所されたばかりで頑固な性格だが妻には優しい79歳のおじいさん。楽しみにしているテレビ番組があるのに、「夜だからもう寝よう」と職員に言われた。
【事例】一人暮らしをしていたが、外出すると家に帰れなくなり警察に保護されることが増え、施設に入所した83歳のおばあさん。おしゃれとお話が大好き。ペットの犬が待つ自宅に帰りたくて、施設から出ようとしている。
グループに分かれて話し合う様子
いくつかのグループに分かれて、講師に「こんなおじいさんやおばあさんがいた時に、みんなやったらどうする?」と問いかけられ、生徒たちはその場面を想像しながら、グループで対応策を考えました。
対応策を考えるときには、それぞれの高齢者の性格や趣味、好物などの情報を生かしていました。
高齢者(介護職員)をサポートする生徒の姿
高齢者役の職員に声をかける場面では、姿勢を低くして目線を合わせて話をするなど、生徒たちから高齢者に寄り添う姿が見られました。
講師からは、高齢者と目線を合わせて話をすることはとても大切と、自然にそのようなことができる生徒の皆さんは素晴らしいと伝えられていました。
「否定せず共感することや笑顔で接することも大切。目が見えない方に触れるときは声をかけてから」など、講師からのアドバイスを受け、生徒たちはさまざまなかかわり方を実践していました。
当日の様子
生徒からのお礼と介護職員から生徒へのメッセージ
お礼の言葉
代表の生徒から、「お話を聞いていろいろな人とのかかわり方を学びました。今日学んだことは9月の職場体験だけではなく、今後の生活にいかしていきたい。」とお礼の言葉が送られました。
メッセージ
地域に高齢者の方がたくさんおられます。もし、地域で困っている高齢者を見かけたら、「大丈夫?」「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてあげてください。「おはようございます」「こんにちは」と挨拶をするだけでもいいです。生徒の皆さんの若いパワーで高齢者の方を元気づけてあげてください。
介護の仕事は、たくさんの高齢者の方と出会えて、その方々の生活をサポートできるという本当にやりがいのある仕事です。将来、皆さんも仕事に就かれると思いますが、介護の仕事もあったなと思い出してくれることを願っています。今日の講座を受講して、福祉に興味を持った、介護っておもしろそう、やってみたい、おじいちゃんやおばあちゃんと話してみたいと思ったら、千寿の郷にぜひ遊びに来てくださいと伝えられて、講義を終えられました。
受講生アンケート結果
受講前
「介護の仕事」への興味・関心
受講後
「介護の仕事」への興味・関心の変化
出前講座は「介護の仕事」に興味・関心を持つことにつながると思うか
中学生が思っている「介護の仕事」のイメージ
今回の出前講座を受講した中学生に、「介護の仕事」のイメージを聞いたところ、「人の役に立つ仕事」、「体力的にきつそう」、「精神的にきつそう」、「難しそう」の順に高い割合の回答となりました。(複数回答)
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健康保険部 介護人材確保対策室
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電話番号:077-528-2803
ファックス番号:077-524‐4700
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更新日:2024年07月10日