中東呼吸器症候群(MERS)

更新日:2023年07月07日

中東呼吸器症候群(MERS)とは

中東呼吸器症候群(MERS)とは、2012年に中東地域で初めて確認されたコロナウイルスによる感染症です。
これまで、中東地域に居住または渡航歴のある人や、MERS患者との接触歴のある人から症例が報告されていましたが、平成27年5月11日に韓国において症例が発生し感染が確認されているところです。

感染経路について

人がどのようにMERSに感染するのか正確にはわかっていません。
患者から分離されたMERSコロナウイルスと同じウイルスが、中東のヒトコブラクダから分離されていることから、ヒトコブラクダが感染源動物の一つであるとされています。
その一方で、家族間や医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者での感染も報告されています。

症状について

主な症状は、発熱、咳、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。 MERSに感染していても、症状の現れない人や、軽症の人もいますが、高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があるといわれています。

治療について

MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。
患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。

予防について

中東地域などの流行地へ旅行する場合は以下のことに注意してください。

  • 現地では、こまめに手を洗う、加熱が不十分な食品や不衛生な状況で調理された料理を避け、果物、野菜は食べる前によく洗う、といった一般的な衛生対策を心がけてください。
  • 咳やくしゃみの症状がある方は、動物(ラクダを含む)との接触は避けましょう。

市民の皆様へ

  • MERSの感染は、インフルエンザのように次々に人から人に感染することはありません。このため、皆様には冷静な対応をお願いします。
  • もし流行国に渡航し、帰国(入国)後14日以内に発熱した場合には、万が一の場合を疑い、地域の医療機関を受診することは控えていただき、直ちに保健所に連絡し、その指示に従っていただきますようお願いします。

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健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
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