おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)とは
ムンプスウイルスによる唾液腺(耳の近く)のはれを特徴とする感染症です。
国内では4~5年周期で全国規模の流行が起きています。
3~6歳の小児に多い感染症ですが、他の年齢でも感染することがあります。
症状について
潜伏期間:2~3週間(平均18日前後)
唾液腺(耳の近く)のはれや押したときの痛み、飲み込むときの痛み、発熱が主症状で、通常1~2週間で軽快します。
年長児や成人が感染すると、症状が強く出やすく、合併症を発症しやすくなります。
合併症で最も多いのが無菌性髄膜炎で、1~10%の頻度で出現するとされています。
他に精巣炎、卵巣炎、膵炎、腎炎、髄膜脳炎、感音性難聴があります。
感音性難聴は、発症すると聴力の回復が困難であるため、おたくふくかぜの合併症として警戒が必要とされています。
感染経路について
患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染(飛沫感染)、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。
周りの人に感染させる可能性のある期間は、耳下腺の腫脹などの症状が出現する6日前から、症状が出現して5分ほど経過するまでと考えられています。
感染症は強く、不顕性感染(無症状であるが感染している状態)も30~35%とされています。
治療について
流行性耳下腺炎の特効薬は無いため、対症療法となります。
予防について
ワクチン接種が有効で、接種した約90%の人が予防に有効なレベルの抗体を獲得しています。
任意予防接種として1歳以上で摂取することができます。2回接種が必要です。
接種については、かかりつけ医と相談してください。
学校保健安全法における取り扱い
流行性耳下腺炎は学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発言した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまでは、出席停止とされています。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161
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更新日:2025年07月30日