ヘルパンギーナ

更新日:2025年07月17日

ヘルパンギーナとは

主にコクサッキーウイルスに感染することで起こる夏かぜの一種です。

患者数は5月頃から増え始め、7月頃にかけてピークとなり、8月頃から減少し、9~10月にかけてほとんど見られなくなる傾向があります。患者のうち、5歳以下が9割を占めています。

症状について

潜伏期間:2~4日

突然の発熱が1~3日続き、喉の痛み、口の中に小さな水ぶくれ(小水疱)が現れます。小水疱が破れると痛みがあり、食事が摂れなくなったり、脱水になったりすることがあるため、注意が必要です。

一般的に経過は良好で、2~3日以内に回復します。しかし、合併症として、熱性けいれん、脱水症、小児ではまれに髄膜炎や心筋炎などの注意が必要です。

感染経路について

患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染、ウイルスが付着したタオルの共有や、ウイルスが付着した手で口や目に触れることによる接触感染があります。

発症後2~4週間程度は、便からウイルスが排泄されるため、便がついたおむつや下着に触れた手に付着したウイルスが口に入ることで感染します(糞口感染)。

治療について

ヘルパンギーナに特別な治療方法はありません。症状に応じた治療となります。

しかし、まれに髄膜炎や心筋炎などが起こる場合があるため、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに応えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分がとれずおしっこが出ない、ぐったりしているなどの様子が見られる場合は、医療機関を受診しましょう。

予防について

  • 周囲の大人がマスクを着用する等、飛沫による感染を予防しましょう。
  • おむつ交換の後は、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
  • 回復後も排泄後の手洗いを徹底しましょう。

ヘルパンギーナの原因となるウイルスには、たくさんの型があり、一度ヘルパンギーナにかかっても、再度、他の型のウイルスに感染することがあります。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
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