百日咳

更新日:2023年09月07日

百日咳とは

百日咳菌によって起こる感染症です。

1歳未満(特に生後6か月未満)の乳児は重症化しやすく、ワクチン接種が開始される前には百日咳患者の約10%が死亡していました。

大津市でも、毎年、小児を中心に感染者が出ています。

症状について

潜伏期間は7~10日(最大20日)で、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて、程度が激しくなります。

その後、短い咳が連続的に起こり、息を吸う時に笛のようなヒューという音がするようになります。

無呼吸発作からのチアノーゼ(唇の色の悪化等)、けいれん等を起こすことがあります。発熱することもありますが、微熱程度です。

通常、2~3か月で回復しますが、乳児では、肺炎、脳症を合併することもあり、注意が必要です。

成人は、咳が長期間持続しますが、軽症のため見逃されることが多いため、感染源にならないよう注意が必要です。

感染経路について

飛沫、接触により感染します。特に、発症初期(咳が始まってから2,3週間)は、最も感染力が強いです。発症初期にワクチン未接種の同居家族に感染させる可能性は、80~90%と高いです。

治療について

生後6か月以上の患者では、抗菌薬を使用します。発症後2~3週間までに薬を飲むことにより、排出される菌の量が減り、菌が排菌される期間が短くなります。

予防について

ワクチン接種

ワクチン接種により、百日咳にかかるリスクを80~85%程度減らすことができるとされています。

対象年齢になったら、早めにワクチンを接種しましょう。

詳細は、専用ページをご覧ください。

大津市ホームページ「子どもの定期予防接種について」

手洗い、咳エチケット

咳が長期間続く、または発作性の咳が見られる場合は、早めに受診しましょう。

学校保健安全法による取り扱い

百日咳は学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、特有の咳が消失するまで、または5日間の抗菌薬による治療が終了するまで出席停止とされています。

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健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161

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