百日咳
百日咳とは
百日咳菌によって起こる感染症です。
1歳未満(特に生後6か月未満)の乳児は重症化しやすく、ワクチン接種が開始される前には百日咳患者の約10%が死亡していました。
大津市でも、毎年、小児を中心に感染者が出ています。
症状について
潜伏期間は7~10日(最大20日)で、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて、程度が激しくなります。
その後、短い咳が連続的に起こり、息を吸う時に笛のようなヒューという音がするようになります。
無呼吸発作からのチアノーゼ(唇の色の悪化等)、けいれん等を起こすことがあります。発熱することもありますが、微熱程度です。
通常、2~3か月で回復しますが、乳児では、肺炎、脳症を合併することもあり、注意が必要です。
成人は、咳が長期間持続しますが、軽症のため見逃されることが多いため、感染源にならないよう注意が必要です。
感染経路について
飛沫、接触により感染します。特に、発症初期(咳が始まってから2,3週間)は、最も感染力が強いです。発症初期にワクチン未接種の同居家族に感染させる可能性は、80~90%と高いです。
治療について
生後6か月以上の患者では、抗菌薬を使用します。発症後2~3週間までに薬を飲むことにより、排出される菌の量が減り、菌が排菌される期間が短くなります。
予防について
ワクチン接種
ワクチン接種により、百日咳にかかるリスクを80~85%程度減らすことができるとされています。対象年齢になったら、早めにワクチンを接種しましょう。
詳細は、専用ページをご覧ください。
手洗い、咳エチケット
咳が長期間続く、または発作性の咳が見られる場合は、早めに受診しましょう。
学校保健安全法による取り扱い
百日咳は学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、特有の咳が消失するまで、または5日間の抗菌薬による治療が終了するまで出席停止とされています。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161
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更新日:2025年02月26日