咽頭結膜熱
咽頭結膜熱とは
アデノウイルスによって起こる感染症です。
特に5歳以下の子どもに多く、年間を通して発生しますが、夏にピークを迎えます。かつてはプール利用時の接触やタオルの共有等で流行することがあったので、プール熱と言われていました。
症状について
潜伏期間:5~7日
発熱で発症し、頭痛、食欲不振、倦怠感とともに、咽頭痛、結膜炎(充血、痛み、目やになど)を訴え、3~5日間程度持続します。目の症状は、片方から始まり、その後他方にも出ることが多いです。通常目に永続的な障害を残すことはありません。
生後14日以内の赤ちゃんは、全身性感染を起こしやすいため、重症化するリスクが高く、注意が必要です。
感染経路について
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染、あるいはウイルスが付着したタオルの共有や、ウイルスが付着した手で口や目に触れることによる接触感染が主な経路です。
治療について
咽頭結膜熱に特効薬はなく、特別な治療方法もありません。症状に応じた治療になります。
予防について
- うがい、流水と石けんによる手洗いをしましょう。
- タオルの共有をしないようにしましょう。
- アルコールによる消毒は効果がありません。物の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使いましょう。金属など腐食しやすいものは、消毒後、水拭きをしましょう。
- 咽頭結膜熱のワクチンはありません。
学校保健安全法における取り扱い
咽頭結膜熱は、学校保健安全法における第二種の感染症に規定されており、発熱、咽頭炎、結膜炎など、主要症状が消失した後2日を経過するまで出席停止とされています。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161
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更新日:2025年07月08日