【南消防署】胸骨圧迫用ペーパークラフト(しんぱっくん)
消防機器の開発において、東近畿地区支部で奨励賞を受賞しました!
消防職員の資質の向上と消防の発展に寄与することを目的に消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文の募集と表彰が毎年行われています。
今年度、機器の部において、南消防署消防第一課救急係の西田消防司令補が一般財団法人全国消防協会東近畿地区支部で奨励賞を受賞しました!
このペーパークラフトは、日頃、救命講習を行う中で、「胸骨圧迫」を誰でも手軽に学べるようにという思いで考案されたものです。新聞紙などの少ない材料で作成できるため、学校や地域の防災訓練でも気軽に導入できます。これにより、命を守る行動をより身近に感じてもらえることを目的としたペーパークラフト教材、それが「胸骨圧迫用ペーパークラフト(しんぱっくん)」です。
以下に「しんぱっくん」の作成方法を掲載しておりますので、ぜひご活用ください。
奨励賞を受賞しました。
滋賀県消防研究会の様子
「しんぱっくん」の名前の由来は、心臓と新聞紙の「しん」と圧迫と牛乳パックの「ぱく、ぱっく」から、しん+ぱっく=心拍(しんぱっく)ん、と名付けました。
救命講習で使用する訓練人形と高さがほぼ一緒です。
圧迫点もしっかり意識してできます。
圧迫だけでなく、圧迫解除もしっかり練習ができます。
各ご家庭にあるもので簡単に作ることができます。
材料:新聞紙8枚、牛乳パック5箱、輪ゴム1個(紐でもOK)、布ガムテープ適量。
使用する物:ハサミ
- 牛乳パックを開き赤線部分を切り落とします。
- 線に沿って、4枚に切ります。
- それぞれを半分に折ります。
- 新聞紙を広げ、図のように半分に計3回折ります。
- 三つ折りにして、折り目をつけます。
- 真ん中に先ほど用意した牛乳パックを2本縦に並べ、牛乳パックが動かないように布ガムテープで止めます。
- 牛乳パックを包むよう三つ折りにして、布ガムテープを貼ります。
- 同じものを8本作ります。
- 2本使って90度に重ねて布ガムテープを貼ります。
- 交互に折り上げて行きます。
- 折り上げたところを布ガムテープで貼るとバネが完成します。
- 同じものを4本作ります。
- もう1個の牛乳パックの1面を切り取ります。
- 2面を8センチメートルのところで切ります。赤い部分は切っても切らなくてもOK。
- 箱になるように折り目をつけます。
- 矢印で示しているように、4つのバネを輪ゴムで止めます。(注)紐でもOK。
- 箱の中にバネを入れて布ガムテープで箱を綴じ、輪ゴムを掛ければ完成です。
実際に市民の方に体験していただいた結果、人形と比べると押す力に欠けるという意見はありましたが、「胸骨圧迫のリズムや圧迫解除を練習するには丁度いい」という意見や、「作成が簡単で費用もかからないので、作ってみたい」という意見をいただくことができました!









更新日:2025年12月02日