生物接触ろ過法
設備の概要
生物接触ろ過池は、自然界に広く存在する微生物を働かせて、原水中に含まれている臭気物質やアンモニア性窒素などを除去する前処理設備です。柳が崎浄水場と膳所浄水場は、いずれも粉末活性炭接触池と組み合わせた処理で「安全でおいしい水」をつくります。

生物接触ろ過法
河川など自然にみる自浄作用を特定の装置内で効率よく再現させ、微生物がもつ本来の分解機能にろ過機能を加えた方法で、水中に含まれている臭気物質や藻類、アンモニア性窒素、その他濁質分など各種物質を効果的に取り除きます。その原理は、川底の小石やレキなどに付着した微生物が汚濁物質を取り込み分解する作用に求めています。微生物が付着する面積が小石などよりはるかに広い多孔質なろ過材をろ過槽内に充填することで、さらに効果的に水の浄化を行う安全で効率的な処理方法です。


洗浄は、水位下降後に空気洗浄から始まり、次ぎに水+空気洗浄が続きます。

多孔質セラミックろ材が1.5メートルの層厚に敷きつめられています。ろ過時は水位がトラフの1メートル程度上にきます。

空気によって剥離された濁質が水洗浄によって排出されます。

・セラミックろ材
施設名 | 膳所浄水場 | 柳が崎浄水場 |
---|---|---|
形式 | 重力式開放下向流定速ろ過 | 重力式開放下向流定速ろ過 |
処理水量 | 立方メートル/日 | 立方メートル/日 |
池数 | 8池 | 6池 |
形状寸法 | 幅3.9x長9.5x深6.85メートル | 幅3.8x長8.5x深7.1メートル |
ろ過面積 | 37平方メートル/池 | 32.3平方メートル/池 |
ろ過速度 | 167メートル/日 | 168メートル/日 |
ろ材及び層厚 | ろ材:セラミック系多孔質(粒径3~5ミリメートル) ろ層:1.5メートル(砂利層0.4メートル) |
ろ材:セラミック系多孔質(粒径3~5ミリメートル) ろ層:1.5メートル(砂利層0.4メートル) |
洗浄方法 | 空気・水併用(自己水保有型) (空気→空気・水→空気) 空気量0.8立方メートル/平方メートル・時間 水量0.6立方メートル/平方メートル・時間 |
空気・水併用(自己水保有型) (空気→空気・水→空気) 空気量0.8立方メートル/平方メートル・時間 水量0.6立方メートル/平方メートル・時間 |

この記事に関するお問い合わせ先
企業局 浄水施設課
〒520-0022 大津市柳が崎6-1
電話番号:077-528-2965
ファックス番号:077-522-4457
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更新日:2021年04月30日