風しん

更新日:2023年07月07日

風しんとは

風しんは、感染から14~21日の潜伏期間の後、全身性の発疹、発熱(微熱程度のことも多い)、耳介後部・後頭下部・頚部リンパ節腫脹を特徴とするウイルス感染症です。

通常は数日で治癒する予後良好な疾患です。
発疹の出る1週間前から、発疹が出た後1週間くらいまでは感染力があり、飛沫感染・接触感染で感染が広がります。

妊娠初期の女性が風しんにかかると、子どもが「先天性風しん症候群」にかかる可能性があり、予防接種による予防が重要です。
妊娠を希望されている方は早めに接種し、感染予防をお願いします。

治療について

風しんの特効薬は無いため、対症療法となります。

予防について

ワクチン接種が有効です。
定期接種に位置づけられており、麻しん風しん混合ワクチンで受ける事ができます。

予防接種スケジュール

  • 1期(1歳から2歳に至るまで)
  • 2期 幼稚園年長相当年齢

対象年齢以外での接種は任意(有料)接種となります。

  • 先天性風疹症候群を防ぐため、風しんの抗体を持たない女性は、妊娠前にワクチンを接種しておく事が重要です。
  • 風しんの抗体を持たない男性も、周囲の妊娠中の女性(家族、パートナー、職場の同僚等)に感染を広げないために、ワクチン接種が必要です。

風しんに対する抗体を持っているかの検査について

  • 妊娠を希望する女性
  • 妊娠を希望する女性の配偶者などの同居者
  • 風しんの抗体価が低い妊婦の配偶者などの同居者

に対して、風しんに対する十分な免疫があるかどうか抗体検査を確認する検査があります。
詳細は、下記ページにてご案内していますので、ご確認ください。

風しんに対する抗体を持っているかの検査について(追加的対策)

平成30年7月以降、風しんの患者数が増加しています。

これまで風しんの公的な予防接種を受ける機会がなく、抗体保有率が低いといわれている昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性に対して、追加的対策として、この世代の方を対象に風しんの抗体検査及び予防接種を行っています。(令和6年度まで実施予定)

先天性風疹症候群とは

妊娠中に風しんに罹患することにより、感音声難聴、先天性白内障または緑内障、先天性心疾患三徴候が胎児に現れます。

妊娠中の感染時期によって重症度は異なりますが特異的な治療はありません。
ワクチン接種により妊娠前に抗体を獲得しておくことが重要です。

新生児期に出現する症状として、低出生体重、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、間質性肺炎、髄膜脳炎があります。
また、幼児期以降に発症するものとしては、進行性風疹全脳炎、糖尿病などがあります。

学校保健安全法における取り扱い

風しんは学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、発疹が消失するまでは、出席停止とされています。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161

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