【令和7年9月20日・21日】文化財修理技術ワークショップを開催します
開催にあたって
大津市には、貴重な文化財が多数伝わっています。
紙や絹、木材を材料とする日本の文化財は決して強靭なものではないため、定期的な修理を適切に施すことが重要です。
市内の文化財も例外ではなく、過去に修理が施されたおかげでその形を留めているものも少なくありません。
また、本市は文化財修理を行うことのできる工房が市内に所在する、日本でも数少ない自治体でもあります。
今日、文化財を未来へ継承していくためには修理が必要不可欠であるにも関わらず、文化財修理の技術そのものや技術者の存在が広く知られているとは言えない状況にあります。
そこで、この度文化財保護課では、市内の工房で文化財修理に携わる技術者の方々にご協力いただき、ワークショップを開催いたします。
修理の世界やものづくりの現場に触れていただくことで、文化財修理への理解を深めていただく機会としたいと考えています。
絵画の欠失した部分に絹を補填する様子(坂田墨珠堂提供)
ワークショップについて
木工品編
- 日時:令和7年9月20日(土曜) 13時30分~15時30分
- 場所:大津市歴史博物館1F 講座室
- 定員:各20名
- 参加料:各500円(当日受付でお支払いください)
講師:臼井 浩明氏(有限会社 黒田工房、選定保存技術「表装建具制作」保持者)
講師プロフィール:「選定保存技術」とは、文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術・技能で、国によってその保持者や保存団体が認定されている。また、「表装建具」とは絵画や書跡の装丁のうち屏風・襖などの木製の骨組や縁木のことを指す。
臼井氏は、国宝・重要文化財の障壁画などの修理にも携わる一方で、建具以外の木工品制作にも幅広く取り組んでいる。
内容
(予定のため、変更になる可能性があります)
- 講師による講話
- 体験学習
・木製チャームを作ってみよう
・修理に用いる道具を見てみよう など
美術工芸品編
- 令和7年9月21日(日曜) 13時30分~15時30分
- 場所:大津市歴史博物館1F 講座室
- 定員:各20名
- 参加料:各500円(当日受付でお支払いください)
講師:坂田 さとこ氏(株式会社 坂田墨珠堂、装潢師)
講師プロフィール:「装潢師」とは紙や絹を中心とする素材で構成される美術工芸品を修理する技術者のことを言う。坂田氏は、国宝・重要文化財をはじめとする古文書・書跡、絵画などの保存修理、表装(仕立て)を手掛ける。また、文化財の保存・修理についての講演など、普及啓発活動にも尽力している。
内容
- 講師による講話
- 体験学習
・文書、絵画を顕微鏡で観察してみよう
・修理に用いる道具を見てみよう など
顕微鏡で絵画の調査をする様子(坂田墨珠堂提供)
申込方法
参加希望の方は、電話、ファックス、メールで文化財保護課までお申込みください。
ファックス、メールの場合は氏名・住所・日中連絡の取れる電話番号、希望する講座名を必ずご記入ください。
- 申込期限:令和7年8月29日(金曜)17時まで
- 当選者の発表:令和7年9月1日(月曜)から令和7年9月3日(水曜)の間に、当選された方への文化財保護課からのお電話またはメールによる連絡をもって代えさせていただきます。令和7年9月3日(水曜)までに当課より連絡のない場合、落選となります。悪しからずご了承ください。
申込多数の場合は、市内在住の方を優先して抽選させていただきます。
【連絡先】
電話番号:077-528-2638(受付時間:平日9時~17時)
ファックス番号:077-522-7630
メールアドレス:[email protected]
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 文化財保護課
〒520-8575 市役所別館2階
電話番号:077-528-2638
ファックス番号:077-522-7630
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更新日:2025年07月16日