文学のまち大津 インタビュー1「大津市俳句連盟」会長・七里源一さん
「文学のまち大津」インタビュー集。大津市内で文学に関する活動を続けている人を訪ねて取材をしています。
第1弾は、大津市俳句連盟の七里源一会長。俳句に関する多彩なお話を伺うことができました。
インタビュー
ー 大津市俳句連盟について ー
ものすごく歴史があるのは確かですが、私も全てをわかっている訳ではありません。ルーツは各地域での活動で、少しずつ連盟に拡大していったようです。大津市の短歌・俳句大会が25回、さつき祭が60回なので、少なくともそれより古い歴史があるのは確かだと思います。
インタビューに答える七里会長
現在は、連盟で年間4つのイベントを行っています。
- さつき祭(6月)
- 唐崎俳句大会(9月)(主催ではないが全面的にバックアップ)
- 幻住庵・芭蕉祭俳句大会(10月)
- 大津市民短歌・俳句大会(11月)
初心者俳句教室の様子
ー 初心者向けのイベントなど ー
9月に、全4回の初心者俳句教室を明日都浜大津内の大津市ふれあいプラザで開催しています。広報おおつで知らせていますので、注目してほしいです。
その他、文化祭オープニングセレモニーや文化団体派遣事業などの市主催行事に協力しています。
文化祭オープニングセレモニーにて
ー 俳句の面白さ、魅力、発想法 ー
俳句は、元々連歌の発句が独立したもので、次の人や次の句へ引き継いで行くのではなくなりました。それ自身が短い音数の中で、自己完結で言い切り、一つの世界を作り上げる面白さがあります。
俳句は誰でも作れるし、誰でも気軽に取り組めます。例えば、小学生が作った句で「セミが地上にでてきて七日間は精一杯生きてやろう」という、若い人ならではの独特の感性が光るような句に出会ったこともあります。
大津市民短歌・俳句大会 表彰式にて
ー 好きな俳人 ー
好きなのは小林一茶です。非常にわかりやすい句をたくさん残していますが、奥が深く、自身が苦労してきたことがよくわかります。
苦労と言えば芭蕉も意外と苦労しているのですよ。大津から大阪に出掛けて行って亡くなっているのですが、出掛けた理由が弟子どうしの路線対立によるケンカの仲裁などという説もあります。遺言で遺体は船で大津に運ばれて義仲寺に埋葬されました。
芭蕉の弟子では、内藤丈草が好きで、故郷の犬山まで出掛けたことがあります。犬山では有名人であり、内藤丈草の銅像やのぼりが立っていました。大津では芭蕉が住む庵を提供したり、お墓を守ったりで結構縁が深いのですが、あまり知られていないのが残念です。
俳句にまつわるこういう話や、知られてないことを掘り起こすのも好きですね。生涯学習センターでの講演や街歩きのガイドをしたこともあります。こういうことで俳句のファンが広がればいいなと思っています。
俳句の基礎を教えていただきました
ー 今後の課題 ー
小中学生の俳句教室・イベントなどでは、生き生きと創作に取り組んでくれるのですが、大人になると全く接する機会が途切れてしまいます。俳句はどんな年代にとっても人生を豊かにしてくれる素晴らしいものですから、俳句と出会えるような機会づくりを増やしたいです。
また、大津には芭蕉だけでなく小林一茶も来ていますが、まず知られていません。興味をもってもらうきっかけになるかも知れないし、こういう事実も丁寧に掘り起こしていきたいものです。
ー 俳句をはじめる人へ ー
まず難しく考えないで、たくさん俳句を作ってほしいです。何を訴えたいか、素直にはっきり言うことです。自由句など形式はいろいろありますが、形を崩していくのは後にして、まずは「季語」「切れ字」「五七五音」の三つを基本にしてください。五七五は文字数ではなく、音数です。発音したときのリズムが重要なのです。
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更新日:2026年02月20日