清水さら選手(スノーボード競技)
大津市在住、出身など、大津市にゆかりがあるアスリートをご紹介します!
今回は、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに初出場し、スノーボード女子ハーフパイプで4位入賞を果たした、注目の若手選手・清水さらさんにお話を伺いました。
インタビュー
市スポーツ課(以下、市):オリンピック初出場おめでとうございました。まず、オリンピック出場が決まった瞬間はどのようなお気持ちでしたか。
清水さら選手(以下、清水):小さい頃からオリンピックに出場することが夢だったのですが、出場が決まってからも、なかなか現実のこととして受け止めることが出来なかったんです。本当に自分がその舞台に立っているという感覚がなくて、終わってから1週間くらいは実感がわきませんでした。
市:オリンピック当日は緊張されましたか。
清水:私はもともと大会ではあまり緊張しないタイプなのですが、さすがにオリンピックは少し緊張しました。
市:オリンピックは、やはり他の大会とは違うものなのでしょうか。現地に着いて、「オリンピックに来た」と感じた瞬間はありましたか。
清水:そうですね。日本代表のユニフォームを着た時に「国を代表しているんだ」と感じました。現地での練習は普段のワールドカップとあまり変わらない雰囲気だったので、特別な感じはそこまでなかったのですが、本番になるとメディアの多さや観客の多さ、他の競技の熱気にも触れ、気持ちが高まり、4年に1度の大会という特別さを感じました。
市:選手村では、他の国の選手と交流をしたり、思い出に残っている出来事や料理などはありましたか。
清水:選手村には、オリンピックだけでなくユースオリンピックやアジア大会の時にもプリクラが置いてあって、ほかにも遊べるスペースがいろいろありました。そこで海外の友達と一緒にプリクラを撮ったことが思い出に残っています。
食事では、日本代表選手向けのスペースに日本食が用意されていて、普段はそこで食べることが多かったです。選手村のレストランにも行ったのですが、ラザニアがとても美味しくて、本場の味を楽しめました。あと、私は甘いものがあまり得意ではないのですが、デザートがすごく美味しかったです。
清水さら選手
市:オリンピック予選では、1本目の第1滑走順でした。スタート地点に立った瞬間は、どのようなお気持ちでしたか。
清水:普段はあまり緊張しないのですが、その競技自体の一番最初の滑走順ということもあって、すごく緊張しました。その影響もあってか身体が思うように動かず、ミスをしてしまいました。
市:これまでの大会ではあまり緊張されなかった中で、オリンピックでは初めてそのような緊張を感じられたのですね。2本目では高さのある、清水選手らしい技を成功させ、全体2位で予選を通過されましたが、その時はどのようなお気持ちでしたか。
清水:1本目でミスをしてしまって、2本目は絶対に決めないと決勝へ進めなかったので、「絶対に決める!」という思いで挑みました。2本目で滑ったルーティンは、ワールドカップでも決めたことがある内容だったので、しっかり決め切れたことにひとまず安心した気持ちがとても大きかったです。
市:予選の日には、大津市でもパブリックビューイングを開催し、多くの方が応援されていました。地元・大津からの応援は現地にも届いていましたか。
清水:現地時間だったので、帰ってきてから映像を見たのですが、想像していた以上にたくさんの方が集まって応援してくださっていて、本当にうれしかったです。今シーズンは怪我の影響で十分に練習できない期間もあったのですが、オリンピックだけでなくシーズン全体を通して、これまでで一番良い成績を残すことができました。皆さんの応援が本当に力になったと感じています。
市:応援は力になりますよね。結果は惜しくも4位入賞となりましたが、その時はどのようなお気持ちでしたか。
清水:決勝3本目を滑り終えた時点で、自分の中では「3位か4位くらいかな」と感じていました。結果は4位でしたが、滑り終わった瞬間にそれくらいの点数かなと思っていました。直前の練習では「ランのクリーンさ」、つまり一本の滑りをどれだけ綺麗に完成度高くまとめられるか、という部分ができていた感覚がありました。だからこそ、メダルを逃したことよりも、自分らしく最後まで技を攻め切れなかったことに、「もっとできたのではないか」という悔しさを感じています。
Xゲームズでの金メダル
市:オリンピック直前のXゲームズでは優勝もされていますね。
清水:はい。夏頃からずっと練習していた「フロントサイドダブルコーク1080」という技があるのですが、Xゲームズで初めて成功することができました。それが本当に嬉しくて、オリンピックへの自信にもつながっていました。ただ、オリンピックでは、その時と比べると少し完成度が足りなかったと感じていて、そこはやっぱり悔しいです。
市:悔しさを抱えて帰国されたと思いますが、ご家族に会われた時、ほっとされた瞬間はありましたか。
清水:そうですね。現地でも家族に会っていたので、安心感はありました。決勝では1本目、2本目と転倒してしまって、3本目の前に少し焦ってしまって…。普段の大会では、スマホを見ると集中が切れてしまうので見ないようにしているのですが、その時はスマホを開いたんです。すると、お母さんから「絶対さらならできるから大丈夫」というメッセージが届いていて、その言葉にすごく安心しましたし、勇気づけられました。
市:その言葉が、3本目の滑りにつながったのですね。やはりお母さまの存在は大きいですね。大津に帰ってきて、「ほっとする」と感じる場所はありますか。
清水:滋賀は自然が多くて、空気がきれいだなといつも感じます。やっぱり家が一番安心できる場所ですね。
市:その大好きな家を離れて、海外遠征にもたくさん行かれていると思いますが、「これだけは必ず持って行く」という必需品はありますか。
清水:実は、あまりないんです(笑)。
市:枕が変わっても眠れるタイプですか。
清水:はい、どこでも寝られます(笑)。そうだ、最近はピアノを持って行っています。
市:ピアノですか!?
清水:折りたたみ式の電子ピアノを遠征先に持って行ったりしています。実は習ったことはないのですが、チーム内で少し流行っていて、みんな結構弾けるんです。金メダリストの戸塚優斗選手や、銅メダリストの山田琉聖選手にも時々教えてもらいながら練習しています。私はまだ一番初心者なんですけどね(笑)。
市:いい気分転換にもなりそうですね。オフの日は、出かけたりされることが多いのですか。
清水:そうですね。大会や練習会場によっては本当に山の上にあって、街までかなり遠い場所も多いのですが、街が近い場所なら遊びに出かけたりしています。私はアウトドア派なので、よほど疲れてない限りは外に出ていることが多いですね。
市:ハーフパイプで「自分らしさ」が出る部分はどんなところだと思いますか。
清水:昔から、怖がらずにどんどん攻めていくタイプだったので、小さい頃から高く跳ぶことに自信がありました。だから、「高さ」が一番自分のスノーボードの魅力かなと思っています。
市:埼玉の練習場所では、ハーフパイプだけでなくジャンプ台でも練習されていると伺いました。
清水:はい。今教わっているコーチが、主にスロープスタイルやビッグエアの指導をされている方なので、その方にジャンプ台で教わってから、近くのハーフパイプへ移動して練習するという形で続けています。
市:それが「高さ」を出す秘訣につながっているのでしょうか。
清水:その練習は、どちらかというと空中感覚を身につけるためですね。練習でハーフパイプを滑る時には、基礎練習を繰り返したり、けがをしない身体づくりのためのフィジカルトレーニングがすごく大切だと思っています。やっぱり筋力がないと「高さ」を出すことができないので、トレーニングは本当に大事ですね。
市:それが清水選手の強さの秘訣なのですね。幼い頃から夢を追い続け、オリンピックという舞台までたどり着かれた清水選手ですが、ご自身の経験を踏まえて、夢に向かって頑張る子どもたちへメッセージをお願いします。
清水:私は、あまり自分を追い込みすぎず、楽しむ気持ちを大切にしながら続けてきました。もちろん、時には自分を追い込むことも上達するためには必要だと思うのですが、私は「楽しむこと」を一番大事にしています。好きなことを、楽しみながら続けていってほしいなと思います。
市:楽しむためのコツのようなものはありますか。
清水:私は本当にスノーボードが大好きなのですが、うまくいかない時はやっぱり楽しくないこともあります。でも、ずっと練習していた技ができるようになった瞬間は、本当に嬉しくて、「楽しい」と感じます。それがスノーボードの魅力だと思いますし、自分自身のモチベーションにもなっています。楽しみ方は人それぞれだと思いますが、私にとっては「できなかったことができるようになること」が一番の楽しさですね。
市:努力を重ねた分だけ成果につながり、その嬉しい瞬間をまた味わいたいという気持ちが、清水選手にとっての「楽しさ」なのですね。では最後に、今後の目標を教えてください。
清水:2027年には、2年に1度開催される世界選手権があります。前回は銀メダルだったので、次は金メダルを取りたいと思っています。そして、4年後のオリンピックに向けても、これからさらにたくさん練習を重ねて、次こそは絶対にメダルを獲得したいと思っています。

4年後のオリンピックでのメダル獲得という新たな目標に向け、再び歩み始めた清水さら選手。本格的な練習が始まる忙しい中、今回インタビューにご協力いただきました。
世界の舞台で挑戦を続ける清水さら選手を、大津市はこれからも応援していきます!
(この記事は、2026年5月時点のインタビューを基にしています。)
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 スポーツ課
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ファックス番号:077-522-5660
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更新日:2026年06月15日