特定外来生物「ヒアリ」及び「アカカミアリ」にご注意ください
平成29年5月26日に兵庫県尼崎市において、国内で初めて「ヒアリ」が確認され、その後も、愛知、大阪、東京等で相次いで「ヒアリ」が確認されています。「ヒアリ」だけでなく「アカカミアリ」も確認されているところがあります。
「ヒアリ」は、攻撃性が強く、刺された場合、体質によってはアナフィラキシー・ショックを起こす可能性があります。
なお、「アカカミアリ」は、これまでも国内への侵入が確認されており、「ヒアリ」に比べると毒性は弱いですが、刺されると非常に激しい痛みを覚え、水疱(すいほう)状に腫れます。
現在、滋賀県内でこれらのアリは発見されていませんが、万が一、「ヒアリ」や「アカカミアリ」に似たアリを発見したとしても、絶対に触らないでください。
ヒアリについて
特徴
- 大きさは、2.5ミリメートル~6.0ミリメートル
- 体色全体は主に赤茶色で、腹部は黒っぽい赤色
- おしりに毒針がある
- 腹部に2つのこぶがある
ヒアリの生態
- 草地など比較的開けた環境を好みます。
- 極めて攻撃的で、集団で節足動物、小型脊椎動物をも攻撃して捕食します。また、樹液、花蜜なども餌とします。
- 土で直径25から60センチ、高さ15から50センチのドーム状のアリ塚を作ります。
- 攻撃性が強く、棒などで塚を突っつくと集団でワッと出てきて襲いかかってきます。
ヒアリの識別点

(写真出典)東京都環境局自然環境部計画課
「ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考)」(環境省作成) (PDFファイル: 947.8KB)
「ヒアリに注意」(環境省広報チラシ) (PDFファイル: 89.7KB)
「ヒアリに注意(こども用)」(環境省広報チラシ) (PDFファイル: 89.5KB)
「ヒアリに気をつけて」(内閣官房・環境省広報チラシ) (PDFファイル: 789.0KB)
アカカミアリについて
特徴
- 体長は、3.0ミリメートル~8.0ミリメートル
- 働きアリには大型のものと小型のものがあり、大型の個体の頭部は肥大し四角形状
- 体色全体は赤褐色で、頭部は褐色
アカカミアリの生態及び識別点
- 水に浮かんで集団で移動するなど拡散する能力が高い。
- 開放的な草地、裸地になどの開けた環境に生息し、土中に巣を作る。
- 食性は雑食性で、甘露、草の種子のほか、小型節足動物も捕食する。

(写真出典)東京都環境局自然環境部計画課
アカカミアリのチラシ(環境省作成) (PDFファイル: 131.4KB)
アカカミアリの見分け方(環境省作成) (PDFファイル: 309.7KB)
「ヒアリ」及び「アカカミアリ」を発見した場合
「ヒアリ」及び「アカカミアリ」を発見した場合は、下記連絡先までご連絡してください。
- 環境省近畿地方環境事務所(連絡先:06-4792-0706)
- 滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課生物多様性戦略推進室(連絡先:077-528-3483)
駆除方法について
- 殺虫剤(液剤)を散布する。
- 熱湯をかける。
- ベイト(毒餌)剤を使用する。
なお、「ヒアリ」及び「アカカミアリ」の個体は市販のアリ用殺虫剤で駆除が可能です。
予防方法について
健康被害を防ぐため、日常生活においては以下のようなことにご注意ください。
被害が発生しやすい状況
- 農作業、庭の手入れや家庭菜園など屋外での作業。
- 野外においてあるサンダルなどを履く。
予防対策
- 野外での作業時にはプラスチック製の手袋を着用するなど、肌を露出しない。
- アリが体をのぼりにくくするために、ベビーパウダーを靴やズボンに振り掛けておく。
- サンダルなどを外に置きっぱなしにしない。
刺された場合の対応について
「ヒアリ」や「アカカミアリ」の毒に対する反応は、個人差が大きいため、まずは安静(20から30分程度)にし、容体が急激に変化する場合は、速やかに最寄りの医療機関を受診してください。
また、受診の際は、医療機関に「アリに刺されたこと」と「アナフィラキシー(重度のアレルギー反応であること)の可能性があること」を必ず伝えてください。
(注意) 特に注意が必要な方
ヒアリの毒は、ハチ毒との共通成分などが含まれており、ヒアリに刺された経験がなくてもハチ毒アレルギーを持つ方は特に注意が必要です。
ヒアリに刺された場合の留意事項について(厚生労働省健康局がん・疾病対策課資料) (PDFファイル: 201.7KB)
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健所 衛生課 生活衛生係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津2階
電話番号:077-522-7372
ファックス番号:077-522-7373
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更新日:2025年03月12日