ヒラメの寄生虫による食中毒に注意しましょう

更新日:2023年09月11日

近年、全国的に、食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を呈し、軽症で終わる有症事例で、既知の病因物質が不検出、あるいは検出した病因物質と症状が合致せず、原因不明として処理された事例が報告されてきました。

厚生労働省が全国の事例を調査したところ、食事メニューの中に生鮮魚介類が含まれていた事例が多く、その中でもヒラメが多く含まれていることがわかりました。

そこで、ヒラメについて詳しく調査され、ヒラメ中のクドア・セプテンプンクタータ(Kudoa septempunctata)(以下「クドア」)と呼ばれる寄生虫が原因不明の食中毒の病因物質として関与が強く示唆されたことから、現時点で判明している知見をもとに可能な食中毒予防対策に努める必要があるとされました。

クドアとは?

魚の筋肉に寄生する粘液胞子虫です。その生態は、よく判っていませんが、ヒトなどのほ乳類には寄生しないとされています。

クドアによる食中毒症状は?

  • 食後数時間程度(4~8時間)で一過性の嘔吐や下痢等を起こします。
  • 一般に重症化することはなく、速やかに回復します。

なお、この寄生虫が含まれる食品を食べたとしても、必ずしも発症するものではありません。

食中毒の予防方法は?

次の方法でクドアの病原性がなくなることが確認されています。

  • マイナス15度~マイナス20度で4時間以上冷凍する
  • 中心を75度5分以上で加熱する 

事業者のみなさまへ

ヒラメの刺身を提供される場合は、クドアによる食中毒のリスクがあることを十分理解していただき、検査でクドアが陰性であると確認されたヒラメを使用するか、4時間以上冷凍するなど安全なものを提供していただきますようお願いします。

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