結核について

更新日:2025年05月01日

結核は過去の病気ではありません

日本の結核罹患率は2021年に初めて低まん延国の水準である人口10万対10.0以下に達しました。また、欧米の先進国の水準に年々近づき、近隣アジア諸国に比べても低い水準になりましたが、今でも、年間約1万人の新しい患者が治療を受け、約1,500人が結核で亡くなっています。
滋賀県では毎年約90人、大津市では毎年約40人の新しい結核患者が治療を受けています。

結核患者の半数は高まん延であった時代に感染した可能性の高い高齢者ですが、近年では結核高まん延国出身者の感染者の割合が増加しています。

 

結核は、重症の結核患者の咳などで結核菌が飛び散ることがあり、周りの人がそれを直接吸い込むことで感染します。
ただし、 結核に感染しても必ず発病するわけではなく、通常は免疫により結核菌の増殖を抑え込みます。

結核に感染しただけでは症状はなく、人にうつすこともありません。

免疫により結核菌の増殖を抑えきれなくなると結核を発病しますが、
医師の指示どおりに治療をすることで、人にうつすおそれは低くなります。

結核と診断されると

医師が結核と診断すると、法律に基づいて保健所に届出がなされます。
保健所では療養中の支援や、結核医療費公費負担制度の案内を行っています。
結核と診断された場合、家族等濃厚接触者に対して必要に応じて、健診をご案内します。

咳・痰や体調不良が2週間以上続いたら医療機関を受診しましょう

結核の症状は、2週間以上続く咳・微熱・やせ・疲労感・食欲不振など体調不良が続く場合は、単なる風邪と思わずに医療機関を受診するようにしましょう。
高齢者の場合は、症状が現れにくい場合もあります。いつもの様子と違う場合は、早めに受診しましょう。
早期発見が適切な治療につながります。

1年に1回は胸部エックス線検査を受けましょう

感染症法の規定に基づき、65歳以上の方は健診を受診する義務がありますので、定期的に胸部エックス線検査を受けましょう。

大津市で実施している肺がん結核検診については下記リンクをご参照ください。

乳幼児の予防接種(BCG)を受けましょう

感染した場合の重症化を防ぐため、乳幼児はBCGを受けましょう。
 法律では、生後12か月に達するまでに接種することとなっています。
 副反応等については、接種時に医師にご相談下さい。

下記関連リンクをご参照下さい。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161

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