水痘(水ぼうそう)

更新日:2025年06月24日

水痘(水ぼうそう)とは

水痘帯状疱疹ウイルスの感染による発疹性の病気です。

空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度といわれています。

主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めるといわれています。

症状

  • 感染から2週間程度の潜伏期間を経て、発疹が現れます。
  • 成人では発疹出現前に1~2日の発熱と全身倦怠感を伴うことがありますが、子どもでは通常発疹が最初の症状です。
  • 発疹は全身性でかゆみを伴い、紅斑(こうはん)等を経て短時間で水疱(水ぶくれ)となり、痂皮(かさぶた)化します。
  • 数日にわたり新しい発疹が次々と出現するので、急性期には紅斑、水疱、痂皮それぞれの段階の発疹が混在するのが特徴です。
  • 発疹は、鼻咽頭、気道、膣などの粘膜にも出現することがあります。
  • 倦怠感、38℃前後の発熱が2~3日続きます。
  • 成人では、小児に比べ重症化しやすく、合併症の頻度も高いため、死に至る危険性もあります。
  • 過去にかかった際に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化して、帯状疱疹として再発することがあります。

感染経路

  • 空気感染・飛沫感染と、水疱内容物との接触感染で感染が広がります。
  • 発疹が出現する1~2日前から、すべての水疱が痂皮化(かさぶた化)するまで感染性があります。

予防

水痘ワクチンを接種することが有効な予防方法です。定期接種に位置付けられています。

水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。

学校保健安全法による取扱い

水痘(水ぼうそう)は、学校において予防すべき感染症の第二種感染症に規定されており、全ての発疹が痂皮化(かさぶた化)するまで出席停止とされています。

ただし、症状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときは、出席可能なこともあります。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、一般的には神経に沿って左右どちらかに帯状に、痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。

合併症の1つに症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。

予防には帯状疱疹ワクチンが有効です。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部保健所 保健予防課 予防接種係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
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