麻しん(はしか)
最近の発生状況について(近畿圏内(大津市を含む))
近畿圏内での麻しん(はしか)の発生状況については、下記のリンク先をご確認ください。
麻しん(はしか)の最近の発生状況について(近畿圏内(大津市を含む))
麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスの感染による発熱と発疹等を伴う急性の感染症です。
ウイルスの感染力は非常に強く、空気中を漂うウイルスを吸い込むだけでも感染します。
体育館ほどの広い空間であっても、免疫の無い状態で麻しんの人と空間を共有すれば、90%以上の確率で感染・発症するとみられています。
現在、麻しんに有効な治療薬は無く、対症療法をしながら治癒を待つ事になります。
症状について
感染してから、通常10~12日程度(最大21日)の潜伏期間があります。
38度前後の高熱、咳、鼻汁、くしゃみ、倦怠感、目やに、眼の充血などの症状が出現した後、一旦の解熱とともに頬粘膜に白いぶつぶつ(コプリック斑)が出現します(カタル期:数日)。
その後、再び39~40度の高熱となり、全身に発疹が出現します(発疹期:4~5日)。
解熱した後、発疹は消失し、色素沈着がしばらく残ります(回復期)。
肺炎や脳炎、中耳炎、心筋炎といった合併症を起こす頻度は高く、麻しんによる乳児死亡例の60%が肺炎に起因しています。脳炎を起こすと約15%が死亡、20~40%の人が重い後遺症を残し、思春期以降の死因では脳炎が最も多くなっています。
麻しん治癒後数年~10年程度経過してから発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は極めて重篤で、致死率はほぼ100%といわれています。
予防について
発熱の前日から、解熱後3日を経過するまで感染性があり、カタル期が最も感染力の強い時期といわれています。
空気感染、飛沫感染、接触感染で感染が広がります。
麻しんワクチンを接種することが有効な予防方法です。
医療機関のみなさまへ
発生届について
麻しんは「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の規定により、全数届出が義務付けられています。
届出要件等については「医療機関のみなさまへ(麻しん)(PDFファイル:106.3KB)」をご確認ください。
(参考)
厚生労働省:感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について(外部サイト)
厚生労働省:届出票(外部サイト)
- 届出受理後の行政検査(PCR検査)のための、検体(咽頭ぬぐい液、血液、尿)確保にご協力ください。(注)確保後は4度で冷蔵保存をお願いします。
(参考)
厚生労働省通知:「麻しんの検査診断について」健感発1111第2号(外部サイト)
- 麻しんワクチン接種歴の確認をお願いします。(可能な限り母子手帳等の記録による確認をお願いします。)
- 可能な限り、麻しん患者との接触歴の確認をお願いします。
患者さんへの指導について
- 二次感染予防対策について患者さんへのご指導をお願いします。
- 保健所から連絡がある旨をお伝えください。
(参考)
国立健康危機管理研究機構:麻疹対策・ガイドラインなど:麻しん発生状況に関する注意喚起(外部サイト)
学校保健安全法における取り扱い
麻しんは学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、解熱後3日を経過するまで出席停止とされています。
麻しんワクチンについて
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161
保健予防課にメールを送る
更新日:2025年04月21日