大津市における下水道管路の全国特別重点調査の結果について
1.概要
令和7年(2025年)1月28日、埼玉県八潮市において、下水道管路の破損に起因すると見られる道路陥没事故が発生しました。
これを受け、国土交通省は「下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会」を設置し、再発防止に向け、下水道管路の状況を早急に把握する必要があるとの提言を取りまとめ、令和7年3月18日付で、各自治体に対し全国規模での特別重点調査の実施を依頼しました。
本市においても対象となる管路が存在するため、本依頼に基づき調査を実施しました。
今回の調査では、ただちに道路陥没の要因となるような異状は確認されませんでした。
2.調査対象
本調査の対象は、以下の条件を満たす下水道管路です。
- 内径2m以上の円形管、または断面積3.14平米以上の矩形管(ボックスカルバート等)
- 設置または改築から30年以上が経過している管路(平成6年度以前に整備)
本市の対象の下水道管路は2.367kmであり、すべてが雨水管で、汚水管の対象はありませんでした。
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対象となる下水道管路 |
管の種類 |
対象の延長 |
|---|---|---|
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汚水管 |
0 km(該当なし) |
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雨水管 |
2.367 km |
汚水管と雨水管の違い

下水道管には「汚水管」と「雨水管」の2種類があり、流れる水の性質が異なります。
汚水管は、生活排水などを流すための管路です。管内で硫化水素が発生しやすく、条件によってはコンクリート腐食の要因となることがあります。
一方、雨水管は雨水を流すための管路であり、通常はコンクリートを腐食させるような環境が生じにくいとされています。
今回の調査対象となった管路は本市においては、すべて雨水管であり、汚水が流れる管路ではありません。
3.調査内容
A.管路内調査
調査対象となった管路内を目視により調査しました。
調査状況(矩形管)
調査状況(円形管)
B.空洞調査
管路内調査の結果、緊急度I及びII(後述)と判定された区間については、さらに地中の空洞調査を実施しました。調査場所の状況に合わせて、下記の方法で空洞調査を実施しました。
- 地中レーダ探査
概ね地下2m程度までの観測が必要な箇所で実施しました。 - 高密度表面波探査
概ね地下2mから15m程度までの観測が必要な箇所で実施しました。
調査状況(地中レーダ探査)
調査状況(高密度表面波探)
4.調査結果
本調査は、国が定めた全国特別重点調査による緊急度の判定基準(注)に基づき実施しました。
(注)判定基準は、八潮市の汚水管のように硫化水素による将来的なリスクも含めて判定することとなっています。
今回調査した雨水管では、硫化水素によるコンクリートの腐食は発見されませんでした。
鉄筋露出
管への浸入水
管のクラック
- 管路内調査の結果
鉄筋露出やクラック等が一部確認されましたが、管路内への外部からの土砂流入等は確認されませんでした。 - 空洞調査の結果
道路陥没の要因となるような地盤の緩みや空洞は確認されませんでした。
したがって、道路陥没の要因となるような異状は確認されませんでした。
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管の種類 |
管路内調査 |
空洞調査 |
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|---|---|---|---|---|
|
対象延長 |
結果 |
対象延長 |
結果 |
|
|
汚水管 |
0 km(該当なし) |
0 km |
0 km |
0 km |
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雨水管 |
2.367 km |
緊急度I: 1.151km |
1.620km |
0km(異状なし) |
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緊急度II: 0.469km |
||||
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異状なし: 0.747km |
0km |
0km |
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(注)緊急度とは、下水道管の腐食、たるみ、破損等をそれぞれ診断し、劣化の程度により評価されたもののことです。
- 緊急度I:1年以内に対策が必要と評価されたもの
- 緊急度II:5年以内に対策が必要と評価されたもの
参考(外部リンクへ繋がります):埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没を踏まえた下水道管路の全国特別重点調査の実施について(提言)
5.今後の予定
緊急度IおよびIIと判定された区間については、計画的に修繕を進めます。
- 緊急度I:令和8年度中に修繕
- 緊急度II:令和12年度までに修繕(早期に対応すべき箇所から、優先的に実施する)
修繕の実施により、管路の健全性の向上を図ります。
この記事に関するお問い合わせ先
企業局 下水道整備課
〒520-8575 市役所新館6階
電話番号:077-528-2767
ファックス番号:077-521-0429
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更新日:2026年06月23日