第76回大津市美術展覧会(令和8年度)開催結果(第5部:書)
第5部 書の部
審査員
小林 章郎氏、佐伯 孝子氏
総評
素材の多彩さに豊み、迫力に充ちた作品群の数々。108点中、特選7点、佳作10点を選出しました。共に日頃の取り組み姿が思い浮かぶ力作ぞろいで、昨年より出品点数が増え、よろこばしいです。かな作での出品増加も願うところです。今後の一層の取り組みを期待します。
市展賞
題名
蜃気楼
作者
西本 虹香
作品評
幻覚ではない目の前に現れた蜃気楼を感じさせる気力充実の快作。一瞬にして目を奪われる渇筆のダイナミックな動きに魅了されました。素晴らしいの一言です。
大津市議会議長賞
題名
稲妻が刺す
作者
新庄 明翠
作品評
切れ味鋭いたて線と重厚な線情が見事に融合し、白の“間”の美しい明るく迫力のある優秀作です。
大津市教育委員会教育長賞
題名
虚無
作者
木村 志邑
作品評
重量感のある墨量豊かな1行目の線情と二行目の明るい渇筆の線情の調和が見事な存在感のある優秀作です。
朝日新聞社賞
題名
幼な子
作者
村上 久美子
作品評
「黒を見せることは白を見せること」の言葉にあるように、鋭い切れ味の線があればこその、余白の白が美しく輝いています。
産経新聞社賞
題名
月輪
作者
小村 則子
作品評
墨量の豊かさが作品に厚みと温かさを生み出しています。作品には偶然もありますが、そこに必然性を感じさせる程の潤渇の見事な融合に圧倒されます。
NHK大津放送局賞
題名
動中静
作者
馬船 直美
作品評
よこ作二段構成で躍動する多面的な用筆による線情の多彩さに驚く、白の間の明るい力作です。
読売新聞社賞
題名
蟻騒ぐ
作者
藤田 陽光
作品評
作品制作はいかに思いきるかが大事です。「ど」字で振りきったところに拍手を送りたいです。最後の「ど」に少し迷いを感じますが、生命力に満ちた書です。
佳作
| 題名 | 作者 |
|---|---|
| 鸞翔 | 西山 和代 |
| 大森静佳のうた | 中谷 彩宴 |
| ゆく秋の | 河野 恵泉 |
| 融和する(U-30奨励賞と同時受賞) | 廣瀬 茜 |
| 春 | 中川 峰子 |
| 徽猷 | 中村 茜捺 |
| 断衆流 | 日柳 燕紅 |
| 湖水 | 赤井 紅楓 |
| 感興 | 成宮 由美子 |
| 春興 | 吉田 蒼風 |
U-30奨励賞・佳作

題名
融和する
作者
廣瀬 茜
作品評
若さ溢れる書って?技術が前に出るのではなく、感性をそのまま紙面にぶつけたであろう溌剌(はつらつ)とした運筆から生まれることを改めて確認させてくれた作品。今後が楽しみです。
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更新日:2026年06月22日