令和6年度第2回大津市介護人材確保連携会議の会議結果について(開催結果:令和7年2月13日)
会議結果詳細
会議の名称
令和6年度第2回大津市介護人材確保連携会議
開催日時
令和7年2月13日(木曜)14時00分から15時10分まで
場所
大津市役所 本館4階 第4委員会室
出席者
委員7名(欠席1名)、事務局8名
傍聴者
なし
議題
議題
- 令和6年度介護人材確保対策事業について(資料1)
- 令和7年度介護人材確保対策事業(案)について(資料2)
- 介護や障害福祉のサービスを支える人材確保に関する市民アンケート調査について(資料3)
会議概要
- 事務局 定刻となりましたので、ただいまより、令和6年度第2回大津市介護人材確保連携会議を開催させていただきます。
- 傍聴人の確認
- 事務局 挨拶
- 委員 それでは、次第に従い議事を進めますので、議事の円滑な進行について、委員の皆様のご協力をお願いします。まず始めに、令和6年度介護人材確保対策事業について、事務局から説明をお願いします。
- 事務局 事務局より「議題1」の説明
- 委員 ただいまの事務局の説明について、質問や意見がありましたらお願いします。
- 委員 入門的研修について、来年度も施設見学会、介護職員との交流会、職場説明会を同時開催と説明がありましたが、入門的研修の最終日にすべて実施されるのでしょうか。
- 事務局 入門的研修については、5日間の日程で開催しており、4日目に施設見学会、5日目に介護職員との交流会、職場説明会を同時開催としたいと考えております。
- 委員 入門的研修後、介護職員との交流会を通じて、2名の方が介護事業所への就職につながったことは本当にすごいと思います。交流会の経費を教えていただけますか。
- 事務局 介護職員6名の講師代として5万円程度となります。
- 委員 人材紹介会社から紹介してもらうと100万円くらい必要と考えると、その経費で2名の方の就職につながったことはとても素晴らしいことであると思います。現場を見ていると、介護の仕事の魅力ややりがいをうまく伝えきれていない事業所が多いように思います。今回の講師の介護職員の方々が、交流会の場で、介護の仕事の魅力ややりがいを発信いただけることは、非常に良い取組であったと思います。
補助事業について、求人広告などに活用できる補助金ですが、応募が多くてすぐに受付終了になったのでしょうか。
- 事務局 補助事業については、3つのメニューで実施しており、そのうちの1つの就職支援給付金の申請が多く、予算の上限に達したため、受付を終了しました。その後、補正予算により、就職支援給付金を増額したことにより、受付を再開しました。
- 委員 今、求人のチラシを出しても応募がない状況で、介護だけでなく、いずれの業種でもそのように言っておられます。財務省の方とのお話では、一般企業と介護職員の初任給を比較すると、やはり4~5万円程度の差があると言っておられました。その差を埋めようとすると莫大な予算が必要で、そのためには消費税を10%上げないと不可能とおっしゃっていました。また、消費税を3%上げて、そのうちの1%分を介護職員の給与に回すような方法などもあるが、そもそも1%でもあげること自体が相当厳しい状況であるとおっしゃっていました。最近、タクシー会社でも新人職員の年収が600万円くらいあると聞いています。また、ホテルのアルバイトでも時給1,400円もあります。それだけ、いずれの企業も人材の確保に関して、喫緊の課題として取り組まれている中、賃金について他の業界と比較すると介護業界は本当に不利になっているように思います。このような賃金のことを考えると、事業所の採用活動への補助も大切ですが、介護職員の賃金の足しにできる就職支援給付金は、人材を確保する上で効果的な取組ではないかと思います。
大津市では、滋賀県のように介護職員の不足数の推計はされていますか。
- 事務局 都道府県では必須で推計されていますが、市町村では推計していないところが多く、滋賀県の推計から推測すると、高齢者の人口や介護事業所数が、大津市は県内の約4分の1となっておりますので、介護職員の不足数についても、同様の数値ではないかと思っております。
- 委員介護職員不足については、全国と比較すると滋賀県はまだ良い方ですが、北海道などはかなり厳しい状況です。福井県では、過疎地域で特別養護老人ホームが廃業され、入所されていた高齢者が次の施設が見つからず、困っておられるようなことを聞きました。大津市の都心部はまだ大丈夫かもしれませんが、過疎地域は厳しい状況になってくると思います。そのようなことも踏まえて、施設見学会など不便かもしれませんが、都心部以外のところにも行ってもらえると良いと思いました。
- 委員 学校向け出前講座について、高校生も対象にしていただいたことは、とても良いことであると思います。中学生では家庭科の授業の中で高齢者理解として福祉学習にはなるものの、すぐに就職につながるかというと難しい中、高校生では就職につながる可能性もあると思います。今後、大津商業高校や滋賀短期大学附属高校への出前講座も大切ですが、就職される可能性の高い高校にアプローチをかけながら、意図的にキャンペーンすることも良いと思います。
- 委員 おおつ介護フェスタで外国人の介護職員のトークショーをされたと説明がありましたが、現在、ハローワークでは外国人の方の利用が増加しております。日本語ができない方が多いような印象を受けるのですが、実際、介護現場でどれくらいの外国人が就労しておられるのでしょうか。また、日本語のレベルはどれくらいでないと仕事ができないのでしょうか。
- 委員 令和6年の夏ごろに行った調査では、滋賀県に約600人の外国人が介護現場で働いておられます。
- 委員 在留資格、技能実習、特定技能など、すべて合わせて600人となっています。おそらくハローワークを利用される方は在留資格の方が多いと思います。滋賀県で在留資格の方は、日系のブラジルやペルーの方が多く、それらの方々でコミュニティを作っておられ、そのうちの何人かが日本語を話せれば、他の方は日本語を話せなくても生活ができます。就職先でも工場などの製造業が多く、日本語を話さなくても仕事ができます。中国やフィリピンでも同じような感じで、介護現場に就職してもらえると良いのですが、日本語が話せないと厳しい状況です。技能実習や特定技能の制度で来日された場合は、介護の仕事しかすることはできないですし、日本語レベルもN4の資格が必要となってくる制度ですから、日常会話はできる方であると思います。
トークショーに登壇した外国人3名のうち、2名は介護福祉士の資格を取得されている方ですから日本語は上手に話されます。もう1名はインドネシアから入国されて1年半くらいで、N4の1つ上のレベルのN3の資格を取得されているので、トークショーでも上手に日本語を話され、問題はありませんでした。
- 委員 何かご質問、ご意見はございませんでしょうか。
- 委員(特に意見なし)
- 委員 特に意見もないようですので、次の議題2「令和7年度介護人材確保対策事業(案)について」、事務局から説明をお願いします。
- 事務局 事務局より「議題2」の説明
- 委員 ただいまの事務局の説明につきまして、ご質問やご意見ございましたらお願いいたします。
- 委員 補助制度について、来年度は介護職キャリアアップ促進給付金だけで、介護人材確保事業補助金、就職支援給付金はなくなるのでしょうか。2,000万円くらいが0になるのでしょうか。
- 事務局 来年度は、介護職キャリアアップ促進給付金のみとなります。令和6年度の当初予算では、介護人材確保事業補助金は500万円、就職支援給付金は720万円となっており、合わせて約1,200万円減となります。
- 委員 就職された方が定着されることは非常に大事なことですが、まだ介護現場では人材不足の状況の中、人材を確保するための補助金、給付金がなくなることは、介護事業者にとって非常に厳しいと思います。
- 委員 もちろん定着も大事ですが、人材の確保が喫緊の課題の中で、入口となる就職につながる取組はとても重要と考えています。外国人も自由に転職される状況で定着していくための支援も必要ですが、確保することが難しく、取り合いになっています。人材についてもランクがあり、海外の送り出し機関が抱えている人材をどこに送り出すか割り振られますが、やはり条件が良いところに良い人材を回されることになります。良い人材を確保するために交渉がとても重要で、その時にどれだけ良い条件を提示できるか、人材の確保につながる就職支援給付金はとても良い取組であると思っていましたが、なくなることは非常に残念です。新人介護職員フォローアップ研修などは、事業所で取り組まれたら良いと思いますし、介護職キャリアアップ促進給付金よりも就職支援給付金の方が重要であると思います。補正予算も含めて考えていただけると幸いです。
- 委員 人材不足で困っておられる事業所はたくさんありますので、再来年に復活を目指して考えていただきたいと思います。
- 委員 引き続き、外国人の話になりますが、人材を確保するため、外国に出向いて交渉するときに、滋賀県という行政の肩書を使えることは、相手の方がとても安心されるので、大変助かっています。また、知事メッセージのイメージ動画も作成いただき、海外の学生に視聴してもらうことで、安心につながっています。ただ、それだけでは人材を確保することは難しく、日本に来てからの住居の問題を解決すること、生活の安心につなげることが重要であると思っています。また、外国人に定着してもらうためには、介護福祉士の資格を取得することが必要で、滋賀県国際介護・福祉人材センターでも、資格取得に対して支援をしており、現在、介護福祉士の資格取得を目指している外国人はたくさんおられます。その資格を取得した後も目標を持ってもらった方が良いので、次は自動車運転免許の資格取得の支援も検討しております。滋賀県はすごく魅力的なところで、観光地もあるし、生活するにも便利であると思いますが、車がないと行けないところも多いので、自動車運転免許の取得支援を考えているところです。このように資格取得などの支援が充実していると、他府県からの移住もあり、岐阜県で3年間働いた外国人が、滋賀県は様々な研修や資格取得の支援があるから移住してきたと言っている方もいます。
また、滋賀県にいつも言っておりますが、外国人の日本語学校を作ることが、外国人の良い人材を確保するためには1番良い方法であると思っております。もし県内の小中学校で空きがあれば、法人で買い取って日本語学校をすることも良いのではないかと思っています。
厚生労働省から外国人の人材確保に向け、海外に視察に行く費用の補助があるので、大津市と事業所の職員で視察に行き、どこかの国の送り出し機関と契約や協定の締結をするなどの取組も良い人材の確保につながると思います。このような取組を滋賀県や大津市で独自に実施できれば、多くの優秀な外国人の確保につながると思います。
今回のフェスタでロゴマークを募集し、とても良いデザインのロゴマークに決まったので、缶バッジだけではもったいないので、フェスタの時にロゴマーク入りのTシャツを着るなども良いと思います。
- 委員 本当に素敵なデザインで、かなり意味の込められたロゴマークですので、もっと活用できると良いと思います。
- 委員 ロゴマーク入りのTシャツを作って、法人1枚3,000円で売ることも良いと思います。
- 委員 国スポ・障スポのポロシャツは販売されているように思いますが、同じようにできないですか。
- 事務局 現在、ロゴマークを市内の介護事業所に活用いただこうと市ホームページにロゴマークをダウンロードできるようにしております。ダウンロードは無料としておりますので、事業所のユニフォームなど、介護の魅力の発信のためにご活用いただけると幸いです。
- 委員 滋賀県でもシンボルマークを募集しています。
- 委員 大津のロゴマークのように広く介護の魅力の発信というものではなく、「しが介護現場革新」を象徴するシンボルマークと「しが働きやすい介護の職場認証制度」認証マークを募集しました。
- 委員 若い世代に介護の魅力を発信するためにも、おおつ介護フェスタなどでロゴマークが活用できると良いと思います。また、学校向け出前講座も長い目で見ると将来の介護人材の確保につながると思いますので、継続して実施いただけると幸いです。皆様、他にご意見はいかがでしょうか。
- 委員(特に意見なし)
- 委員 特に意見もないようですので、次の議題3「介護や障害福祉のサービスを支える人材確保に関する市民アンケート調査について」、事務局から説明をお願いします。
- 事務局 事務局より「議題3」の説明
- 委員 ただいまの事務局の説明につきまして、ご質問やご意見ございましたらお願いいたします。
- 委員 介護と障害福祉に係る市民アンケート調査ですが、介護職員との表記になっていますが、介護だけでなく、障害福祉サービスも含まれていますか。
- 事務局 障害福祉サービスの事業所で働いておられる方も介護する職員という意味で、介護と障害福祉の共通で介護職員という表現にしております。
- 委員 皆様、他にご意見はいかがでしょうか。
- 委員(特に意見なし)
- 委員 他にご意見もないようですので、これで、すべての質問は終わりました。委員の皆様には、円滑な進行にご協力いただき誠にありがとうございました。それでは、進行を事務局にお返ししたいと思います。
- 事務局 座長、進行いただきありがとうございました。また、委員の皆様貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
最後に「介護サービス事業所等食料品価格高騰対策支援給付金について」ご説明させていただきます。
- 事務局 事務局より口頭での説明
- 事務局 以上をもちまして、令和6年度第2回大津市介護人材確保連携会議を終了させていただきます。
会議資料
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部 介護・福祉人材確保対策室
〒520-8575 市役所本館3階
電話番号:077-528-2803
ファックス番号:077-524‐4700
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更新日:2025年03月14日