肺炎球菌感染症

更新日:2024年04月18日

肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌は、肺炎・髄膜炎・中耳炎・副鼻腔炎・敗血症などの病気の原因になる細菌です。

昔は、抗生物質のペニシリンによる治療が有効でしたが、最近は薬剤に耐性をもつ(薬が効かない)タイプの肺炎球菌が増加しており、約40~60%を占めると言われています。

肺炎球菌は、多くの健康な人の鼻やのど・気道に常在菌として存在しており、そのまま何も起こさずに消滅してしまうことも多いのですが、小さな子どもや高齢者、免疫機能が弱い人等では重症の肺炎球菌感染症を起こす場合があります。

肺炎球菌が引き起こす病気

肺炎球菌はその名のとおり、肺炎の原因になる細菌です。
高齢者の市中肺炎(一般家庭で暮らす人の肺炎)の原因として最も多く、重症市中肺炎の50%が肺炎球菌によるというデータもあります。

小さな子どもは、肺炎球菌に対する抵抗力をもっていないため、比較的簡単に肺炎球菌に感染してしまいます。
例えば、風邪をひいて粘膜の抵抗力が落ちた場合、

  • 耳で感染症をおこすと「中耳炎」
  • 肺に入りこむと「肺炎」
  • 血液の中に入りこむと「敗血症」
  • 脳や脊髄を覆っている髄膜の中に入りこむと「細菌性髄膜炎」

を発症します。
また、これらの病気は、他の細菌やウイルスが原因で起こることもありますが、

  • 細菌性中耳炎で30%
  • 肺炎で30%
  • 敗血症で80%
  • 細菌性髄膜炎で20~30%

が肺炎球菌が原因と言われています。
敗血症や細菌性髄膜炎を起こすと、重篤な後遺症を残したり、命にかかわることもあります。

治療について

治療には抗菌薬が使われます。

肺炎球菌はまわりを莢膜(きょうまく)という堅い殻に覆われており、身体を細菌から守るために働く白血球が攻撃しにくい構造をしているため、治療効果がある抗菌薬を選択し投与することが重要です。

予防接種について

高齢者に対する予防接種

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子どもに対する予防接種

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