ウイルス性肝炎

更新日:2023年07月03日

ウイルス性肝炎とは

肝炎ウイルスは、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、A型、E型肝炎ウイルスは主に水や食べ物を介して感染し、B型、C型、D型肝炎ウイルスは主に血液・体液を介して感染します。

中でもB型、C型肝炎ウイルスについては、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因にもなります。

肝炎ウイルスに感染すると、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。
倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸などの症状が出ることがありますが、自覚症状がないまま経過することもあります。

肝炎検査をできるだけ早く受けて感染を知り、医療機関で適切な治療を受けることで肝硬変や肝がんといった深刻な症状に進行するのを防ぐことができます。

B型・C型肝炎ウイルスについて

厚生労働省は、過去の集団予防接種での注射針の使いまわし等による感染の可能性があるため、40歳以上の方はB型・C型肝炎ウイルスの検査を受ける事を勧めています。

また、フィブリノゲン製剤を投与された方及び同製剤を投与された可能性のある方に対して、C型肝炎ウイルス検査受診を呼びかけました。
本市においても、肝炎ウイルス相談や検査窓口を設置しています。

肝炎ウイルス検査について

1.肝炎ウイルス検診(健康推進課)

対象者

40歳以上の市民(検診日において大津市に住民票がある方)で、これまでB型・C型肝炎ウイルス検診(本市実施のものに限らず)を受けたことがない方

2.特定感染症検査

対象者

検査を希望する方
ただし、18歳未満の場合は、事前カウンセリングで結果が陽性の際に保護者への連絡を取ることに同意できた場合に限る

3.ハイリスク者のための検査

対象者

滋賀県在住のハイリスク者(以下に該当する方)で、過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがない方

  • 平成4年(1992年)以前に輸血を受けたことがある(出産時を含む)方
  • 長期に血液透析を受けている方
  • 輸入非加熱血液凝固因子製剤を投与されたことがある方(または同等のリスクを有する非加熱凝固因子製剤を投与されたことがある方
  • フィブリノゲン製剤(フィブリン糊としての使用を含む)を投与されたことがある方
  • 大きな手術や臓器移植を受けたことがある方

ただし、上記「1.肝炎ウイルス健診」や、健康保険組合及び全国健康保険協会が実施する健診で受検機会がある場合は、そちらを優先してください。

感染していた場合の対応について

検査の結果、肝炎ウイルスに感染していることがわかったら、医療機関を受診し、必要に応じて治療を受けましょう。

自覚症状がなくても、知らない間に病気が進行することがあります。
肝臓の状態をチェックするための検査を定期的に受けることが大切です。

また、性行為等により大切な人に感染させてしまうこともあるため注意が必要です。

治療費・検査費の助成について

医療費の助成

B型・C型ウイルス性肝炎で治療が必要な時は、医療費助成が受けられる場合があります。
詳しくは、下記リンク「滋賀県ホームページ「滋賀県の肝炎対策」」の「肝炎治療費助成事業(肝炎治療特別促進事業)」の項目をご覧ください。

検査費用の助成

医療機関で初回精密検査及び定期検査を受けた際の医療費の自己負担分の全額または一部を助成します。
詳しくは、下記のリンク「滋賀県ホームページ「滋賀県の肝炎対策」」の「精密検査費用助成」の項目をご覧ください。

肝がん・重度肝硬変の医療費の助成

B型・C型肝炎ウイルスに起因する肝がん・重度肝硬変患者の方が、指定医療機関に入院された場合の医療費について、一定の条件を満たす場合にその自己負担額を1万円に軽減する制度です。
詳しくは、下記のリンク「滋賀県ホームページ「滋賀県の肝炎対策」」の「肝がん・重度肝硬変治療促進事業」の項目をご覧ください。

薬害肝炎等の情報について

B型肝炎の給付金について

  • 7歳になるまでに集団予防接種等(昭和23年7月1日から昭和63年1月27日までの間に限る)の際の注射器の連続使用により、B型肝炎ウイルスに感染した方
  • その方から母子感染した方

を対象に、国から給付金が支払われます。
詳細は、下記リンク「厚生労働省ホームページ「B型肝炎訴訟について」」をご確認ください。

注意:大津市保健所では請求の受付等は行っておりません。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康保険部保健所 保健予防課 感染症対策係
〒520-0047 大津市浜大津四丁目1番1号 明日都浜大津1階
電話番号:077-522-7228
ファックス番号:077-525-6161

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