風水害・土砂災害
大津市で起こりやすい風水害

土砂災害
- 土石流
- がけ崩れ
- 地すべり

内水氾濫
河川外における住宅地などの排水が困難となり浸水する

外水氾濫
河川の水位が上昇し、堤防から水があふれる
外水氾濫と内水氾濫について

外水氾濫
- 河川の水位が上昇し、堤防から水があふれる
- 内水氾濫よりも被害が大きくなる場合が多い
- 河川の流域で降った雨の量が影響
(例)令和2年7月豪雨:球磨川の氾濫

内水氾濫
- 多量の雨により排水が追いつかず、住宅地などで発生する浸水被害
- 河川の水が排水路を逆流して起こる氾濫
- その場所でどの程度雨が降るかが影響
(例)市街地での浸水被害
注:外水氾濫と内水氾濫では、ハザードマップ上の表示も異なります。
雨の降り方や降る場所によって発生する災害が異なる
自分の地域で起こり得る災害を事前に把握しておくことが大切です。
大津市で起こった過去の風水害
平成24年8月14日 大津市南部豪雨災害

倒木や土砂の影響で道路がふさがり、一部孤立した場所も発生しました。
市内の被害状況
- 人的被害:軽症1人、重症1人
- 住家被害:床上浸水9戸、床下浸水150戸
- 火災:全焼2棟
平成25年台風18号


滋賀県、京都府、福井県で初めて「特別警報」が発表。
道路の護岸が侵食される被害や、アンダーパス注1で車が浸かるほどの浸水が発生しました。
注1交差する鉄道や道路などの下を通過するための周辺より低くなっている道路
市内の被害状況
- 人的被害:軽症2人、重症1人
- 住家被害:全壊9棟、大規模半壊6棟、半壊80棟、一部損壊366棟
平成29年台風21号


大津市では強風による被害も起こりえます。電柱が倒れるほどの被害が実際に発生しました。
市内の被害状況
- 人的被害:軽症1人
- 住家被害:半壊1棟、一部損壊241棟
特に注意が必要な季節と気象
春~盛夏(梅雨前線)
春から盛夏への季節の移行期には、梅雨前線が日本から中国大陸付近にかけて出現します。梅雨の長雨で地盤が緩んでいるときに大雨になると、土砂災害が起きやすくなります。

夏~秋(秋雨前線)
夏から秋にかけての季節の移行期には、梅雨前線と同じような気圧配置になり、秋雨前線が日本付近に出現して長雨や大雨をもたらします。

7月~10月(台風)
7月から10月には日本に接近・上陸する台風も多くなるので、大雨や暴風に注意が必要です。
特に注意が必要な場所

低地帯
大雨が降ると、低地帯では冠水するおそれがあります。側溝などの位置がわからなくなる場合もあるので注意が必要です。
河川
氾濫の危険性がありますので、近寄らないこと、河川沿いに住んでいる人は、地域の防災情報などに耳を傾け、すぐに避難できるようにしましょう。
山間部
崖地周辺や山間部では、土砂災害に注意が必要です。警報が発表されなくても、土砂災害の前兆が見られたら、 安全を確保した上で避難しましょう。
土砂災害の前兆現象
土石流 | 崖崩れ | 地すべり |
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雨の強さと降り方

・ザーザー降る
・長く続くと注意

・どしゃ降り
・側溝、下水があふれ、小規模な崖崩れが発生し始める。

・バケツをひっくり返したように降る。
・崖崩れが起きやすくなる。

・滝のように降る
・土石流が起こりやすい
・ 多くの災害が発生する

・息苦しくなるような圧迫感がある
・大規模な災害が発生する恐れ
1時間雨量30ミリ~50ミリを越えたら要注意
気象情報について

気象台が発表する気象情報については、その危険度の高まりに応じて段階的に発表されます。
これらの情報は防災関係機関の活動や市民の皆さんの安全確保行動の判断を支援するため、災害に結びつくような激しい現象が予想される数日前から早期注意情報(警報級可能性)が発表され、その後、大雨注意報、大雨警報、土砂災害警戒情報、大雨特別警報と段階的に発表がされます。
これらの情報に注意し、段階に応じた取るべき行動を取りましょう。
<気象警報発表区分>

気象庁から発表される気象情報は、滋賀県内では主に市単位に分けて発表されますが、大津市は南北に長い地形のため、「大津市北部」と「大津市南部」に分けて発表されます。
お住まいの地域の場所を確認し、気象情報の発表区分についても注意してください。
(参考)
大津市北部:小松学区、木戸学区、和邇学区、小野学区、葛川学区、伊香立学区
大津市南部:上記以外
近江西部:高島市と大津市北部(上記と同様)
近江南部:上記の大津市南部と同様
台風について
台風情報の見方

台風が日本付近で発生すると、台風の進路予測が気象庁のホームページなどで確認できます。
台風の中心が到達されると予想される範囲を「予報円」で示しています。
台風の中心が予報円内に進んだ場合、暴風域に入るおそれのある範囲を「暴風警戒域」で示しています。
台風の予想進路は12時間、24時間、72時間先の予報が出ますが、速度の遅い場合などは省略されることもあります。
また、3日(72時間)先も引き続き台風であると予想されるときには5日(120時間)先までの台風の進路予報が出ますが、4日(96時間)、5日(120時間)先の台風の進路予報には、暴風警戒域の情報は示されません。
台風による風の強さと吹き方

台風は巨大な空気の渦巻きになっており、その風は上から見て半時計回りに吹いています。
そのため、進行方向に向かって左側の半円では、台風自身の風が逆になるので、右側に比べ少し弱くなります。
台風の眼に入ると風は急に弱くなりますが、眼の通過した後は風向きが反対の強い風が吹き返します。
台風への備え「我が家の安全対策」
家の周囲で行う対策ポイント
台風などが来る前に、家の周りに飛ばされそうな物や、危険なところがないか確認しておきましょう。

行う対策ポイント
- 窓ガラス
ひび割れ、窓枠のがたつきはないか確認。また、強風による飛来物などに備えて、外側から板でふさぐなどの処置をしておく。
- 雨どい
継ぎ目のはずれ塗装の剥がれ、腐りがないか確認。
落ち葉や土砂でつまらせないように掃除しておく。
- 鉢植え
飛ばされやすいので室内に入れておく。
- ブロック塀
ひび割れや破損箇所がないか確認しておく。
- 雨戸
がたつきや、ゆるみなどがあれば補強しておく。
- 屋根
瓦のひび、割れ、ずれ、はがれ、トタンのめくれ、はがれがないかを確認しておく。
- ベランダ
鉢植えや物干しざおなど落下の危険が高い物は室内に入れておく。
- プロパンガス
設置しているご家庭では、しっかりと固定されているか確認しておく。
- 側溝
側溝のゴミや土砂を
河川の知識
急な河川の増水
普段は安全な河川も、急に増水する可能性もあります。

下流でも注意 時間差での増水
近くで雨が降っていなくても、上流で雨が降っている場合、急に河川が増水する恐れがあります。

- 田んぼや川を見に行かない 屋外に出ない
田んぼや川を見に行くことは危険です。また屋外での作業等もやめましょう。

- 側溝に注意
側溝に物が溜まっていると水が詰まり、側溝から水があふれ道路が浸水する恐れがあります。
普段から側溝や排水路を掃除しておきましょう。
更新日:2021年04月27日