野生鳥獣にエサを与えないで!
野生鳥獣は、本来、厳しい自然の中で自ら餌をとって生きており、人間のペットではありません。
人為的な影響を極力減らし、自然のままにそっと見守ることが正しい野生鳥獣との共生です。
野生鳥獣への餌やりは、一見、人と鳥獣が触れ合う微笑ましい行為のように思われますが、安易な餌付けは、人と野生鳥獣の距離を近づけることで、事故等の発生や感染症の発生・感染拡大など鳥獣にも人間にも下記のような悪影響を与えます。
- 栄養状態がよく生存率の上昇に伴い繁殖力が上がり、特定の種の数が増加する
- 人間との距離が近くなることで、フンや鳴き声などの生活被害を発生させる
- 自然の中でとる餌と異なり、化学合成された食品添加物が含まれていたり、塩分、糖分、油分が過剰に含まれていたりすることで、病気等にかかってしまう
- 人間を恐れなくなり、人間から餌となるものを奪うようになる
- 人間から与えられる餌に依存し、夜行性動物が昼間に行動するようになるなど生態が変わってしまう
- 人間との距離が近くなることで、様々な感染症の伝播(でんぱ)リスクが高まる
- 餌に群がる鳥獣の間で感染症が広がる
- 人が与える餌に依存するようになり、自ら餌をとることができなくなってしまう
- 餌付けに依存した渡り鳥は、渡りの時期を遅らせたり、移動のルートが変化してしまう
- 農作物被害、生活環境被害の増加に伴い、被害防止を目的とした鳥獣の駆除を増やしてしまう
意図的に与えるエサもそうですが、放置された農作物や生ゴミも意図的ではない餌付けとなります。
野生鳥獣が自然の中で安心して生活できるように、むやみなエサやりを行わず、地域のあたたかい目でそっと見守りましょう。
エサやり防止チラシ
野生動物へのエサやり防止のチラシをご活用ください。地域の状況に合わせて、内容を変更するなどしてご利用ください。
なお、ご利用時には、必ず配布者名(町内会名、自治体名、マンション管理組合名、公園管理事務所名など)を明記してください。
更新日:2023年12月04日